第17話 ライスをフォークで食べる

私の横の席で、夫は私がいれてきたアイスコーヒーを飲み、ハンバーグランチを食べている。


夫の浮気相手の女性は今のところ下を向いていて、私とも夫とも目を合わせない。


「結婚して、こどもがいるって知っていたんだよね?」


「私、あなたに慰謝料の請求だってできるんだよ」


「二度と、夫と連絡をとらないで」


私が話し、彼女がうなづく。


夫は口を挟まず、大盛りにしたライスをフォークで食べている。


箸ではなくフォークで白いご飯を食べている夫を今まで見たことがあっただろうか。


そう思った瞬間、全てがバカバカしくなった。


今すぐ、家へ帰ろう、と、



汗だくで起きた。


あの時の夢。


眠る前に、こんな夜は夫は私以外の女の人と一緒にいるのかもしれない、と考えたから。


下を向いていた、あの子、結婚したのかな。


今なら、3人で会ったりしない。


夫へ、彼女と別れて、と言うだけ。


それか、子育ててが終わりつつある今なら、フルタイムの仕事をしている今なら、夫へ、別れようと言えるのかも。



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