第6話
あれから2年が経って今は年長さん。
「翔くん!おはよう!」
「あ、優。おはよう。」
ちょっぴり意地悪だけど、優しい翔くんは僕のことを優って呼んでくれる。
僕の1番のお友達。
「平仮名、書いてたの?」
「うん!いっぱい書いてる!」
「ふーん。」
朝の時間は自由だから、僕は最近習った平仮名を書いてることが多い。
「俺も書こうかなー。」
「うん!一緒に書こ!」
それに最近翔くんは自分のことを“俺”って言うようになった。
ちょっと憧れちゃうけど、僕には慣れそうにないから“僕”のまま。
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