第54話
「梨子先生が、私の本を中学生で読んでくれて幼稚園教諭を目指してくれたと最初に教えてもらったとき、本当に嬉しかった。」
私の目を見つめて微笑んでくれた。
「でもね、この園の保護者は最高の教育を望んでいるから、新米先生は邪魔と思っているの。」
確かに今考えると、ここの先生達のスペックは高かった。
英才教育幼稚園に数年努めてるのは当たり前で、それにプラスして、茶道、華道、マナー、武術、ダンス、英会話、音楽など教えられるスキルを持っているのは当たり前だった。
「じゃぁ、なんで私が採用されたんですか?」
そこが1番の謎だった。
採用1名に対し、応募者は50人くらい居たらしい。その中でなぜ…。
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