第51話
「え…あの…」
私は旬君パパの言葉と態度に気が動転していると
「旬君のお父様おまたせしました」
そう言って旬君と一緒に園長が珍しく、この時間に出てきた。
「園長先生、どうもお世話になりました」
旬君パパは園長を確認すると、すぐにいつもの爽やかスマイルに戻った。
それから何事もなく旬君達は帰宅した。
あの一瞬の笑い方、そしてなんで私の実家の事まで知ってるの…
そんな事を考えてると
「梨子先生、ちょっと話さない?」
園長先生が私の肩をポンと叩いた。
「え?」
「良い、お茶菓子が入ったのよ。」
園長はニコッと笑った。そして…
「あなたも話したいことあるんじゃない?」
園長は微笑んだまま、私に問いかけてきた。
きっと園長は何かを知っているんだ…
私は瞬時にそれを悟った
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