第33話

「あ、旬君のお父様、お帰りなさい。」



時刻は18時。


旬君のパパは仕事が終わると、幼稚園で延長保育をしている旬君を迎えに来る。

もちろん、秘書兼ボディーガードの男性も一緒に…。



「ただいま。梨子先生がまだ居て良かった」



「あ、今日は私が延長保育の当番なんです」



「そうなんだね。いやーでも若いから長時間働けるんだよ。若いって良いね。僕なんか、もう35歳のオジサンだから18時になると眠くなるよ」




大分慣れてきたのもあり、こんな些細な会話もするようになっていた。

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