「あーあ、梨子先生が羨ましい。また旬君パパと話してたね。私も来年は旬君の担任になりたーい！」

毎度の事の様に、他の先生達に言われる。

旬君のパパのルックスはモデルでもおかしくない、絵に書いたような人だった。おまけに優しくて、権力あるのに謙虚で子煩悩で育児に積極的…。

幼稚園の先生や保護者のお母さん達からは、とにかく人気だった。

「でも本当、梨子先生は気に入られてるよ」

「そうですかね…よく分からないです…」

私が受け答えに困ってると

「ァハハ！でも梨子先生若いからね！愛人になっちゃえ」

「もー！なに冗談言ってるんですかー！さ、仕事しましょ！」

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