第30話

「おはようー梨子先生ー!」



「コラ、旬。先生には敬語を使いなさい」



「はーい…」




林原旬君。


この子は、この幼稚園でも一目置かれる存在だった。


旬君自体は、普通の4歳児ではあったんだけど…







「社長!お時間です。会議に間に合わなくなってしまいます。」




「あ、そうだね。では、梨子先生、また。」




「はい、いってらっしゃいませ」





林原旬君の父親、林原昌宏は、財閥の御曹司で先祖代々色々な企業を立ち上げては成功していて今では世界に名が知られている。

セレブの中のセレブ…とでも言うのだろうか…。

この幼稚園はすごい親御さんは沢山いるけど、その人達にすら一目置かれる存在だった。

それだけの絶対的権力をもっている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る