第22話
それからあっという間に月日は流れ、絢斗は大学を無事に卒業し、予定通り大手広告代理店へと就職をした。
「俺…営業になった。まじで自信ないんだけど…」
最初はそう言って弱気になっていた絢斗も1年経つ頃には「営業って俺に合ってるかも」と言い楽しそうに話してくれるようになった。
入社1年目の彼は本当に忙しくて、中々会える時間もなかった。
でも、絢斗が楽しそうに仕事の話をするのを聞くのも、私の就活の意欲も掻き立ててくれた。
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