思い出書き

一個人

第1話 生い立ちと幼稚園年長まで

まず、この小説を読んでいただいてありがとうございます。

本編を始める前に少しだけ注意事項を書かせてください。


この小説は、

 ・一部生々しく過激な描写

 ・個人的な思想

 ・筆者の独特な表記

が強めに出る時があります。


出来るだけ現実どおりに書いていけるように努力しますが、一部情報は身バレ防止のために、話の本筋に影響がない程度に改変、秘匿することがあります。(でも、95%はノンフィクションです!)ご了承ください。


では、本編をどうぞ。


私は、関西地方のごく一般的な家庭に生まれました。里帰り出産で、関西で生まれただけなので、幼稚園に入る直前まで、東京に住んでいました。家族構成は、父母と弟、妹が一人ずついます。私は長男です。


正直、幼稚園に入園する前は、自分自身小さすぎてあまり覚えていません。なので書けることも少ないですが、なんとか私の脳の海馬(脳の記憶をつかさどる部分)から絞りだします。


幼稚園に入る前は、毎日が楽しかったです。何をしても飽きることがなく、ただただ毎日が幸せでした。母とレモンゼリーを作ったり、クッキーを作ったり... ただ幸せに日々を暮らしていました。...それ以外あまり覚えていませんね。あと覚えていることといえば、公園に行った帰りにどんぐりを拾って、袋に入れておいていたら、大量の虫が湧いたんです。それで母が絶叫したくらいでしょうか。


もしかしたら、幼稚園入園前の記憶に嫌な思い出が一つもなくて、幸せな思い出しか覚えていないから、今になってここまで、「あの頃は幸せだったな...」と思えるのかもしれません。


それから時は過ぎ、私は関西に引っ越し、つまり私の出身地に戻り、現地の幼稚園に入園しました。正直に言います。あんまりいい思い出ではなかったです。覚えています。先生(以下N先生といいます)がとてつもなく嫌な人だったのです。それはもう、酷かった。誰のことも褒めないし、全く優しくも接してくれないどころかぶっきらぼうでした。何をするにもめんどくさそうにして。もちろん、全員に対して。私が転んで額を打って、腫れたことを申告したときは「保冷剤を持ってくる」と言いはしたものの、結局、N先生が保冷剤を持ってくることはありませんでした。「忘れたのかな?」と思って二回も言ったのに。まあ、それ以外にも覚えていないだけでいろいろあったのでしょう。そしてそれ以降私は心を閉ざしたまま、年中になりました。


私の通っていた幼稚園は、一年ごとに先生の担当クラスが変わりました。そこでやっとN先生から解放されると、思っていたのに... あろうことか! N先生が私のクラスを担当することになったのです。私はとてもがっかりしました。今までの地獄がまだあと一年間続くのかと。何かの間違いなんじゃないかと思いましたよ、でも、現実はそう甘くなかったのです。でも親友は一人できました。それは今でもよかったと思っています。でもそのこと以外、私は、年中の出来事を全くと言っていいほど覚えていません。私の今のところ唯一の暗黒時代ですね...


こうして、なんだかんだ2年間が過ぎ、ついに幼稚園の最高学年、年長になるときがきました。安心してください。私は歓喜しました。何にか? それは今すぐわかります。私を2年間苦しめ続けてきたN先生が、ついに、 私のクラスの担当ではなくなったのです! それどころか、その先生は退職しました。(やったね!) そして、その幼稚園で最も評判のいいM先生がクラス担当になったのです。それからというもの、幼稚園生活は充実していました。


そうして、幼稚園卒園の時、私は少しだけ目頭が熱くなりました。ほかの友達は号泣してる人も多いのに、なんで自分は目頭が熱くなるだけだったのでしょうかね?(N先生のせいかも...) そして、私は幼稚園を後にしました。親友との交流は断たれ、本格的にそれぞれの人生を歩み始めました。(といってもまだ幼稚園を卒園しただけですけどね。)

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