はじめまして!非常に興味深く読ませていただきました!
16タイプものキャラクターたちを、それぞれの性格特性を活かして個性的に生き生きと描き分ける手腕もそうなのですが、
なによりも、まず‥‥MBTI!
恥ずかしながら、MBTI自体は、あまりよく知らなかったのですが冒頭で説明がありましたので、読み始める前にネットで性格診断からやってみました。(INFJ「提唱者」でした)
するとどうでしょう。
INFJのノエルがでてきた途端、なんか物凄い推している自分がいる…!
キャラクターの背景も何もわからない状態なのに、初見で、なんか運命的な愛着を感じててしまう。
ナニコレ!賢い!狙ってのことですかね!?
すごいです、なんでしょう。。
小説本来のところとはズレた感想かもしれないのですが、こういう著者の戦略的思考というか、クレバーさが何というかツボです…。
続きも楽しみにしております!
企画にご参加いただきありがとうございました。
ぜひ、私の拙策にもご興味もっていただけると嬉しいです。。
『調和の女神はデバッグがお好き』 https://ncode.syosetu.com/n8235kj/
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この世界では、性格が「力」になる。
魔法が日常に息づく時代。
人々は16の性格タイプに分類され、
その特性に応じて魔法の才能や職業適性が決まる社会を生きていた。
内向か外向か。理想主義か現実主義か。
計画を重んじるか、即興に賭けるか。
その型が人生を左右する時代。
頂点に立つ16人の異能者たちは、
「十六等星」と呼ばれ、国家の象徴、希望の光として崇められていた。
だが、光が強ければ、影もまた濃くなる。
十六等星の一人、指揮官型ENTJのアレン。
冷徹な戦略家にして、最強の一角。
彼のギルドに冒険者学校の生徒たちが訪れ、
模擬戦を通じて「本当の強さ」と「戦う覚悟」を学んでいく。
優しさでは救えない。
才能だけでは届かない。
この世界で生きるには、己の「型」と向き合う勇気が必要だ。
一方その裏では、
十六等星すべてを殺す計画が、静かに動き出していた。
性格が運命を決める世界で、少年たちは選択を迫られる。
これは、個性と理不尽が衝突する、運命の異能ファンタジー。
古くは血液型性格分類から動物タイプ占いを経て、今も性格分類に熱中する人は多い。
心理学的には様々な性格診断が提唱され、統計的な有意差でその分類の証明を主張して来た。
コンピューターが発展し、多変量解析、因子分析も大量のデータを扱えるようになり、ますます性格分類の分野は発展した。
ただし、人間の変数は多い。
それを、物語の中で「たった」十六種類に限定した作者様の御英断!
その限定が、物語の多様性の可能性を示唆することになるとは驚嘆です!
もしかしたら、過去から偉大な知性がやって来た性格診断というのは、あながち無駄な作業ではなかったのかもしれない。
人間には幾つかの分類があるだけで、多様性は十分に生まれるのかもしれない。
そんなことまで考えさせられました。
「三体問題」という、たった三つの変数の組み合わせで、もう人類には扱えなくなる多様性を生み出す。
この物語がどう展開していくのか、非常に楽しみです!