第2話
私と泥棒鼠……まぁ昨日は久し振りに良かったから「彼女」に格上げしてあげましょう……との出会いは、この書架での捕り物帳が初めてじゃないです。
覚えて、いますかね? 人間は其の
今の様に魔族と人類が
まだ初潮も来ず言葉も知らなかった貴方の教師として、服を汚さない捩じ切り方や、血の紅茶の入れ方、嗚呼序でに義理の親として物書きや笑い方、社会に溶け込み方も教えましたか? 何時までも……今も変わらず手癖の悪さは直ってないですけど。
或る程度育ったし、そろそろ眠くなったので、知り合いの魔道学園長に預けて私は実家のベッドで少し寝てたけど、勇者に起こされた時世界は
勇者パーティに参加して魔物共をじっくり焼き潰し、地上で溺死させ、四肢の先から
そんな中、私の前に再度現れた彼女……学園長に聞いてはいたけど主席卒業した後姿を晦まし、
*ぜ*っ*た*い*に*か*な*わ*な*い*も*の*
と対峙してはいけないと言っていたのに……ま、若い女だからと奪命を固辞した勇者の手前逃がしてあげましたが。
……
「ねえお嬢さん、そんなにワタシの顔をしげしげと見つめないで欲しいな……其の魅力的なアクアマリンの瞳で何を考えているんだい?」
「……また今度、馬鹿で阿呆な鼠を捕まえた時の御仕置の方法です……」
あれから更に数年、気紛れに魔王軍に協力する事になった私の部下となり、書架に幾度も潜り込んでは
面白いから、気付く迄は、教えてあげません!
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