第15話【村祭りの女神】

 無人の荒野をさまよう老人が一人。ただひたすらに真実を求め、神の決定に抗わんとした者。

 生まれながらの呪われ者。光を宿していながら盲目、その者の瞳に真実がうつることはない。

 荒野を進む盲目の老人。かつての偉大な王の面影はみじんもなく、すべては風に巻き上がる塵とともにきえてなくなる。


 悲劇はなんども繰りかえす。なんどだって繰りかえされる。

村祭りが始まる。救いを求める人々は、きっとまた女神にすがるのだろう。


 果たして救いとは何なのか、かの者に救いはあったのであろうか。

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オイディプス王 アサヒ @ZzzzzLion

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