呪
「怪物になりきっていないってどういうこと?」
あやみやがごうやんに尋ねる
「王女様の話を隣の部屋のベットで聞かせてもらったけど―――王女様の解釈には一部誤りがあるんだ」
「誤り・・・?」
アオバナが聞き返す
「まずは画面を見てほしい」
ごうやんが画面を魔力を使い動かす
「セルフキラー・・・これは自己の人格を消し去る呪だ」
「あぁ、それはさっき王女様に聞いた」
「ただ、この呪をかけたのはQさん自身じゃない・・・」
「はぁ!?」
モッフは何を言ってるんだと言うように聞き返す
「正確に言えば別のQさんがかけた呪だ・・・」
「別のQさん?」
「Qさんがかけた呪は感情の切り分け《エモーナルセパレーター》――――耐え難い感情を1つの人格として切り分け閉じ込める呪・・・」
「それっていわゆるところの・・・」
「あぁ、多重人格・・・Qさんは小さい頃両親に求められるような性格――――そして苦痛を感じないようになろうとした」
「・・・・」
「その上で不都合な感情と痛みは別の自分が受けていることにした――――――そうすることで自分が『正常』にいられるようにしていたけど―――」
「だけど、うまくいかなかった・・・・」
くじらさんが続きを取る
「そう・・・Qさんの中で何があったのかは僕も知らないし、わからない・・・・・でも彼の中で呪は大きな欠落と歪みを生んだ――――今のQさんはその歪みに乗っ取られかけている状態で完全に取って代わられたわけじゃない・・・」
「じゃぁ、まだQさんを元に戻す余地はあると・・・」
モッフは僅かな期待に目を輝かせる
「でも、どうやってやるの?今のQさんは近づくことさえできない魔力を帯びてるのよ?」
「大丈夫・・・俺が特攻を引き受けるから」
アオバナの問にごうやんが答える
「無茶すぎる・・・今のごうやんは立ってるのもやっとの状態だぞ!」
そう言いながらくじらさんがごうやんを止める
「それでも、やらなきゃいけないんだ・・・魔王として―――友人として!!」
ごうやんはそう言うと今までにない気迫でくじらさんを見る
「・・・・!?」
あまりの気迫にくじらさんがたじろぎながら後ろに下がる
「Qさんは誰よりも国民を皆を愛していた・・・・そんなQさんが一番今の状況を望んでない!!」
ごうやんは声を震わせながら叫ぶ
「分かった・・・」
モッフはそう呟くとごうやんの頭をはたく
「ただし・・・お前だけ特攻するのはだめだ・・・皆で戦って皆でQさんを助ける――――それが条件だ・・・絶対に誰にもQさんを殺させない」
「モッフ・・・」
「皆もそれで文句ないよな?あっても言わせんが」
「それじゃぁ聞く意味ないじゃんww」
「元よりそのつもりだけどww」
「はぁ・・・王女様には私の方から言っておくわ・・・・」
モッフの問いかけに全員賛同する
「皆・・・ありがとう・・・」
ごうやんはそう言うと皆に作戦を話し始めた
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