令和の大文豪vs希死念慮
Unknown
【本編】令和の大文豪vs希死念慮
まず最初に俺が現在かかっている病気や障害をまとめて書く。
・ASD(自閉スペクトラム症)←これは発達障害
・躁病
・アルコール依存症
・鬱病
「躁鬱病っていう病気があるんだし、躁病と鬱病が同時にあるのはおかしくない?」と思った方がいるかもしれない。
実は俺が躁病と診断されたのは今年の1月24日でとても最近の出来事なのだ。だから俺が今後すごく鬱が重くなったり躁状態になる波を繰り返したら病名は「躁鬱病(正式名は双極性障害)」に変わるだろう。経過をしばらく待ってみないと俺の病名がどうなるかは分からない。宙ぶらりんな状態である。
ちなみに今の俺は躁を抑えるデパケンという薬を飲んでいて、鬱を改善する薬はセパゾンしか飲んでいない。あとは眠剤のベンザリンと、ロドピンっていう薬。ロドピンは躁状態に使われることのある薬だそうだ。更にレグテクトという飲酒欲求を抑える抗酒剤を処方してもらった。これは俺からの要望である。「レグテクトという薬を処方してもらう事は可能ですか?」と聞いたら、処方してくれた。普通の精神科にも置いてあるんだな。
今現在の俺の心の状態は、鬱に近い正常って感じかな。どちらかというと気分はかなり落ち気味。それと空虚感が半端ない。心の中が空っぽで仕方ない。すっからかんだ。
死にたさ(希死念慮)は16才の頃から28才の今に至るまでずっとある。常に死にたいです。
あ、そういえば俺はつい先日、救急車に運ばれて1週間近く急性膵炎で消化器科に入院していた。だから今ちょうど1週間くらいの断酒に成功しているのだ。
酒を飲んでいるときだけが唯一希死念慮から離れることが出来る瞬間だ。でも色々考えて、今度こそ本気で断酒をしてみようと思えた。28才だが俺の身体は酒でめちゃくちゃボロボロになっている。今までのペースで飲んでたら30代か40代で死んでも全くおかしくない。別に俺はそれでもいいんだけど、俺に死なれると家族が悲しむらしいので、断酒する。
現在2025年の4月18日の深夜1時5分。
今は酒を飲んでいないから、とても死にたい状態だ。でもそれでいいんだ。
「死にたいと常に思いながら、それでも生きる道を選びたい!」とポジティブに物事を考えている。
X(旧Twitter)を見れば希死念慮に支配されて「死にたい」と言ってる奴らばかりだ。つい俺も流されて「死にたい」と言いたくなってしまうが、ここでXの一般大衆に流されて「死にたい」とXに投稿してしまったら終わりだ。
何故なら俺は【令和の大文豪】だからだ。希死念慮に支配されて、そのまま「死にたい」と言っているようでは【令和の大文豪】の名が廃る。
俺を誰だと思っている? Unknownだぞ。
令和の大文豪たるもの、希死念慮の1つや2つ、ぶっ倒してやるぜ!
俺は希死念慮ごときに負けたくないし、俺はいつか幸せを掴みたいと思っている。具体的には、彼女を作りたい──。
それが令和の大文豪の唯一にして最大の願いだ。彼女を作りたいと願ってる男が泣きながら「死にたい」なんて言ってて彼女が出来るわけねぇだろ。そのくらいは馬鹿な俺でも分かるぜ。泣いてる男よりも笑ってる男の方がモテる。逃げてる男よりも戦ってる男の方がモテる。だから俺は泣かないし戦う。この孤独な人生と戦い続ける。
いつか彼女が欲しいから、俺は希死念慮という人生のラスボスをぶっ倒す!
いつか彼女を作って、一緒に猫カフェとか行ってみたい──。
死にたいと思いながらでも良い。心が空っぽなままでも良い。俺は彼女がどうしても欲しいから一歩一歩前に進みながら頑張って生きる。
別れがあれば、出逢いもある。いつか【令和の大文豪】の彼女になる女性はどんな奴なんだろうなぁ。きっとこの世界のどこかに俺といつか出逢う女性がいる。ちょっと待っててくれ。俺は頑張って強い男になるから。
俺はいついかなる時も、絶望の闇の中から一縷の希望の光を見つけ出してきた。俺はどんなネガティブもポジティブへと変換してきた。
だったら、この死にたい気持ちだって生きたい気持ちに変えることが出来るはずだ。
マジで俺の願いや夢は「彼女が欲しい」っていう事しかない。他の夢は全て叶えた。
彼女がいたら俺の生活は一気に薔薇色になり、人生が暖かな光に満ちるはずだ。
奇跡は「起こる」と信じてる奴にしか起きない。
令和の大文豪たる俺は、彼女がマジで欲しいが、マッチングアプリとかは使いたくない。なんかマッチングアプリは俺の中で違うんだよなぁ。なんかこう、もっと素敵な出会い方がしたい。
俺は絶対に負けない!!!
俺は絶対に死なない!!!!!
令和の大文豪の底力を見せてやる。俺の真髄や真価はこんなもんじゃない。俺は決して闇に呑み込まれたりはしないぞ。常に閃光を放ち続ける男だ。
◆
なんで俺がこんな文を書いているのかというと、さっきまでずっと暗い部屋で1人で泣いていたからだ。希死念慮に支配されて死にたいと思って泣きまくっていたからだ。
だが泣きまくっている最中に、俺は【自分が誰なのか】に気付いた。
そう。俺はその辺の馬の骨ではない。【令和の大文豪】であり、伝説のweb作家、Unknownだ。
そんな俺が泣いている場合ではないと思い、涙を止めて、この文を執筆し始めた。
今、俺の魂は熱く燃えている。
今に見てろ。俺は全ての病気や希死念慮に打ち勝つ。
◆
俺が人生で初めて死にたいと本気で思ったのは16才で高校生の時だった。当時は野球部にいたのだが毎日「死ね」と言われるのが当たり前の日常で、教室にも友達が居なくて、鬱病を発症して野球部を辞めて不登校になり、そのとき初めて心から死にたいと思ったかもしれない。
それから専門学校に行っても死にたかったし、社会人時代も死にたかった。実家に引きこもってた頃も毎日死にたかった。
なんならアパートに居る今この瞬間も死にたいと思っている。
ASDという発達障害による生きにくさは幼少期から感じていたし、大人になっても生きにくい。
365日の中で死にたいと思わない日は無い。
でも、俺が「死にたい」って言って何の意味があるんだよ。俺はむしろ死にたい奴を救いたいと思っているのに。死にたい奴を救いたいと思ってる奴が死にたさに吞み込まれたら駄目だろ。
俺はこんなところで自殺するような男じゃねえっていう事だけは明言しておく。
俺のメンタルの異常な強さを舐めるな。死んでたまるか。負けっぱなしでたまるか。
俺はいつか、ある程度の収入を得た上で彼女を作るんや。
その願いを叶えるまで、泣いてる暇なんかねえ。
さあ反撃開始と行こうじゃねえか。
令和の大文豪vs希死念慮。敵はあまりにも強大だが、必ず俺はこいつを倒してみせる。死んでたまるか。
いつか「生まれてきてよかった! 生きててよかった! 人生最高!」とシラフで叫びたい。酒で得た偽りの幸福なんて俺は要らない。
◆
現在、2025年の4月18日の17時40分です。今日は精神科に行ってきた。22日に担当者会議というものが我がアパートで行われる。それが無事に済んで契約を結べたら、俺は在宅ライター的なB型作業所で働き始めることが出来る。完全リモートワークだ。
作業所とはいえ久しぶりの労働だなー。早ければ23日から働き始める事が出来るんじゃないかと思っている。時給(工賃)は300円だが、金額の問題ではなく「働くことが出来るようになった」のが俺はとても嬉しいし、前進したと感じている。昔の精神状態だったら有り得ない事が今は出来ている。
しかも文章を書くという俺の得意分野で働ける。これは嬉しいことだ。
人生のスピードは人それぞれで良いと思う。周りに足並みを揃えて生きることが出来ない人はどうしても存在するし、俺はそれを悪いことだとは全く思わない。
だから、もし、生きるのが下手な人がこの文を読んでくれているのだとしたら、
「なにも気にすんな。俺も同じだから」
と伝えたい。
一緒に生きよう。俺とあなたは所詮ネット上の繋がりでしかない。それでも今ここには俺とあなたがいる。
終わり
令和の大文豪vs希死念慮 Unknown @ots16g
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