無理して飾るところ含めて、あなた自身

彼と彼女、2人の視点から紡がれるお話で、彼から見た彼自身と彼女、彼女から見た彼と彼女自身の4通りから分析や心情が丁寧に描かれているのが人物像をより理解しやすくて良いなと思いました。
きっと、彼女が最初、彼のことを嫌いだったのは、自分と似ていたから、なんでしょうね。何かを纏ってまで無理して、素の自分を出せないそんな自分へのイラつきや嫌悪感が彼を見るとより明確に客観的に見えてしまうから、嫌いだったんだろうなって。
でも、人と人が接する以上、ペルソナを作らないことは不可能、もっと言うなら無理して纏ってしまうことすら含めてその人の「本当の姿」であるから、その意味で主人公たちが、纏いを否定するのではなく、纏いを肯定して、それを見てもらう、そして内面も見てもらうためにできるだけ纏いを脱ぐことが大切という結論に至っていたのは凄く好印象で好きでした。ありがとうございます。

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纏い人

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