第11話 なぜ、Web小説は異世界しか流行らないのか?
異世界ものが流行り始めた最近、10年くらい前からずっと考えていた。
**「なんでWeb小説って、異世界ものばっかりなんだろう?」**
どこを見ても、転生、転移、追放、ステータス、ギルド、ダンジョン、聖女、勇者。
まるでテンプレの使い回しのような作品がランキングを埋め尽くしている。
もっと現代を舞台にした話とか、
タイムスリップとか、
サスペンスとか、
ヒューマンドラマとか、
もっと多様なジャンルが読まれてもよさそうなのに。
なぜ、そうならないのか?
初枝先生の動画を参考にして、その理由がわかってきた。
自分なりの回答としてたどり着いたのが、“Web小説というメディアの構造”だった。
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Web小説が「異世界」に偏る3つの理由
■ 理由①:「現実から逃げたい」読者が多い
Web小説は、スマホで読むものだ。
現実がしんどいとき、仕事に疲れたとき、
勉強も人間関係もうまくいかないときに、**現実以外の世界に逃げたい**という読者の願望が加速する。
だから、“最初から非日常である異世界”が圧倒的に選ばれる。
読者が「逃避先」として読み始める以上、現代モノのはファンタジー設定があったとしても、生々しく感じられて不快感が出てしまう、ということなのだろう。
■ 理由②:「何ができてもおかしくない」設定の自由度
異世界なら、どんなチート能力も許される。
理不尽な展開でも「魔法があるから」「ファンタジーだから」で通せる。
現代モノで「念力で敵を倒す」なんて書いたら設定的に理屈をこねくり回さないといけないが、
異世界なら**それが“仕様”として成立する**。
つまり、作家にとっても書きやすいし、読者も深く考えずに物語に入っていける。
■ 理由③:テンプレが定着しているから、読者が設定を学習しやすい
「ざまぁ」や「婚約破棄」「追放」など、既に受け入れられている型がある。
新人作家でも、それに乗れば書きやすいし、読者もある意味ルールが明かっているから乗っかりやすい。
逆に、現代モノはテンプレがほぼ存在しないというか、現実の受け止め方がさまざまなので、読者も作家も“未知”の設定を飲み込まないといけなくなってしまうという“ノイズ”がまじってしまうわけだ。。
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「まとめ」 なぜ現代ものはWeb小説で流行らないのか?
* 日常の延長では「快楽」が薄い
* 超展開や超能力に説得力を持たせにくい
* “弱者が逆転”する展開が組みにくい
* テンプレのストックがないため、初速で跳ねにくい
* 検索性が低く、タグで引っかかりにくい
→結果的に、**ランキングに乗りづらく、評価されづらい構造**になっている。
つまり、作品の出来とは関係なく、
「ジャンル構造の時点でハンデを背負っている」のが現代ものだ。
ようやく自分の中で「異世界ものを書く」という目標がしっかり理由付けも出来てきた。
次は「どのサイトで書いていくか?」
についての考察を述べていく。
つづく。
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