その武器、最弱で最強につき
モスコニ
プロローグ
【最強の武器】と聞いて皆が思い浮かべるのは何だろうか?
人類史においても世界各国、さまざまな国でいろいろな武器が研究、開発された。
紀元前において【剣】という武器の登場は、戦争において革新的な最初の武器だった。
その後【弓】という武器が歴史上に登場し、遠距離攻撃の方法が確立し、武器だけでなく食糧確保のための狩りでも使用された。
紀元後には火薬を用いた【鉄砲】が登場した。日本史においては織田信長の鉄砲三段撃ちにより、数で勝る武田軍を圧倒的な力で撃破したのは有名である。
そして現代においても【銃】と名前を変え、今なお最強格の武器として君臨している。
だが、少し考えてほしい。【剣】【弓】【銃】という3種の武器。それらを使用するにあたって必ず必要なものが存在する。
人間の【手】だ。剣、弓、銃。いずれも人間の手がなければ真価を発揮することはできない。
となれば理論上、最強の武器というのは実は人間の手が作り出すことができる武器【拳】となる。
だがしかし、現実は非情である。
いくら【拳】が強くとも、実際は銃や剣が最上位に位置しており、敵対する相手がそれらの武器を持っていれば【拳】ほど無力な武器もない。
そんな現代の人間は【拳】のことをこう呼んだ。
【最弱で最強の武器】と……。
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