初めて米津玄師さんのLIVEに行ってきました!

音羽 みゆき

第1話 2025年 2月

米津さんが、京セラドームに来てくれる!

 その日私は8時に起きて、紀伊國屋書店に、藤原よしこさんの漫画を受け取りに行ってから、京セラドームに向かった。

 京セラドーム前の駅を出たら、いい天気のなか、ものすごいたくさんの人達が、京セラの陸橋の上に集結していた。

 人の波に乗って、てくてくと歩いていくと、がらくたロボットくんのフラッグがはためいていた。(がらくたロボットくんとは、米津さんのグッズのマスコットキャラである)

 スタッフの方々が、グッズ販売は左側、その途中にガチャガチャがありますと、案内してくれる。こんなに大勢の人達を案内するなんて、頭が下がります。と思いつつ、まだまだ歩いていく。

 私は、がらくたフラッグを写真に収めつつ、グッズ販売に進んだ。横4列に並んでくださいねってスタッフさんに言われて、適当に4列に並ぶ。皆んな若い子のようだが、奥様のような方や、おじ様のような方もチラホラと、いらっしゃる。

 私が気になったのは、米津さんの髪型とファッションを真似している、背の高いファンの方だった。さすがに正面からは見えないが、背が高いから、目立っている。

 私の横の方は、ずっと携帯を見ている。私なんて、携帯の電池切れを恐れて、モバイルバッテリーを買って、持ってきたのに、、、!とか思いながら、確かに長い列だし、暇だなぁと思っていた。進んでも進んでも、続く列。ざっざっと進む時は進むんだが、京セラドームの外壁は驚くほど長いのだった!

 脚が棒のようになってきた頃、皆んなが階段を降り出した。いよいよかと思ったら、まだ続く。そして、やっとというか、オアシスというか、米津さんの音楽が聴こえてきた。

 私達は、さらに横に長くなって、カウンター越しのスタッフさん達に注文をしていく。

 私は恥ずかしいんですが、グッズの服を買うお金が足りなくて、小物をちょこちょこと注文した。瓶のふたのペンダントと、米津さんの絵のステッカーと、紺色のリストバンドと、LOSTCORNERのタオルという具合だ。ムフフ!

 わくわくしながらお品物を受け取り、お金も払って、列から解放された。

 お腹が空いていたので、なにか食べようと思ったら、すごい人で、どこもかしこもいっぱいだったので、持ってきていたエネルギーチャージのゼリー飲料をチューっと飲み干す。持ってきて良かった!2つ!

 無事にチャージできた私は、棒のような脚でさらに、がらくたロボットのキーホルダーのガチャガチャに挑戦するのだった!

 ガチャガチャは3回と決めていたので、即座に料金を払った。(本当は少しまごついてしまった)

 渡されたメダルを入れて回すタイプのガチャだったのだが、そのタイプに慣れておらず、さらにまごついてしまう。ど、どこに入れるの!?

 なんとか3回回して、サッと列から離れる音羽であった。

 関係ない人たちのグループの前で、なんのロボットが出たのか確認すると、一番可愛いと思っていた、首を傾げているがらくたくんがいた!良かった〜。

 そして、服を我慢した分、CDを買いに行く私。迷いながら、米津さんのDVDがかかっている野外店舗にお邪魔する。

 米津さん作の、かいじゅうずかん(絵本のような、図鑑)と、CDのdioramaを購入する。(ほかの欲しかったCDは売り切れていたので、後日購入した。)

 かかっている米津さんの曲を、しんみりと聴いていると、会場時間の15時を過ぎた。

 私は、1番ゲートに入っていった。本当は、フォトスポットにも行きたかったんですが、脚が限界だったので、トイレと椅子に座りに行ったのでした、、。


 やっとのことで、自分の席を見つけた音羽。ステージ上から見て、左手の手前の、アリーナ席。私には恐れ多いくらいに素晴らしい席だった!

 買ってきた漫画を読もうかと思ったが、いつ隣の席の方が着席するかもわからず、横に太くなってしまい、邪魔になってはいけないと思って、じっと待ってみる。

 スタッフさんが、大きな看板を持って、携帯で動画撮影は禁止ですと、何度も注意喚起をしている。前のスクリーンには、うちわや光るペンライトは禁止とある。実はうちわを手作りしてきたのに、残念だ。。。(ペンライトも、リュック内に入っていた)


 さてさて、もうそろそろ始まりますと、アナウンスが流れた。電気が消える。緊張の瞬間。

 いきなり、落雷の音が聞こえる。曲が鳴り出した。米津さんが登場して、会場の皆んなと、私のテンションが上がっていく。

 米津さんの伸びやかな声が響いた。大音量で鳥肌がたつ。米津さんの声量が凄いなと感動した。

 曲が進み、ゆめうつつの音楽が流れる。私の大好きな曲だ。米津さんの努力と才能の結晶のような、素敵な曲です。いつも、サビを聴いた途端に涙が出てしまい、思考がストップしてしまいます。私のために歌ってくれているのかなって、うっかり思ってしまう自分がいます。

 それから、地球儀の曲も、本当に優しい曲です。風が吹いているような、それに抗って、前に進もうとしているような、そんな印象を受けます。自分の進む道は、自分が望んだから続くって言う歌詞がすごく良いと思いました。

 そして、海の幽霊。米津さんの煌びやかな声が高くなっていき、ダイナミックなアニメーションと合わせて、すごい熱量です。あと、少しミステリアスな雰囲気もする感じもありますね。まだ観てないんですが、映画も観てみたいです。

 終わりの頃には、LOSTCORNERが流れて、黄色の車が見えました。出だしはポップな感じがするけども、感傷的で、でも、前向きに捉えようとする心持ちがあると思いました。

 米津さん(と中ちゃんさん)が乗った車が、会場をまわります。会場の皆んなが湧いているのが分かりました。私も、米津さんが大好きな気持ちになりました。LIVEって良いものだなあって思いながら、米津さんの行くてを眺めようと、キョロキョロとしていました。

 銀テープが舞い降りる瞬間には、掴まなくては!という思いで、念じていました。こっちに来い〜!っと。でも、斜め前の方と一緒のテープを取ってしまった時には、譲り合いしましたけどね(笑)。

 また、米津さんと、メンバーさん方のLIVEに行きたいです!

 今度こそ、お金を貯めて行くぞ〜。


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