第5話

恋愛をすると、知らない自分もいました

その中でずっと自分の中にいる人がいます

18歳の頃知り合った彼は22歳

まだ恋愛を知らない私は、彼から

人を愛することを教えてもらった気がします


彼はあまり金銭的に余裕が無かった様です

就職したばかりの私は、彼と一緒にいたいあまりに、会社以外でもアルバイトを始めました

お金があれば、彼といられるし、一緒に

出かけたり、食事をしたり…

でも、アルバイトもあるので段々会える時間が

深夜になりました。

深夜になれば、昼間の会社には支障をきたします。

2年程頑張りましたが、昼間の仕事は

馬鹿馬鹿しくなり、結果的には退職してしまいました。


アルバイト先は、夜のお店だったので

本職になった私は、性に合っていたのか

気がつけば、当時二十歳の私…月にして

60万程稼いでいました。

彼と会うより、理由をつけてはお客様、同僚と

飲み歩きしていました。


夜の店で知り合ったボーイさんの男性と

仲良くなり、いわゆる浮気です。

彼にもバレてしまい、夜の生活にどっぷり浸かった私は、お金が無い彼とはあっさり別れてしまいました。

彼は、自分のせいで夜の蝶になった私

変わってしまった私を責めませんでした。

でも、私と出会えたことがこれから先も

生きていく糧になるからいいと…

なぁに生優しいこと言っちゃって…と

私は見た目もいいボーイとの恋が楽しくて

然程悲しくもなく、日々が過ぎて行きました。


ボーイとの恋が終わりました

それなりに、付き合いながらも物足りなくなってしまい、別にいーや…バイバイ

前の彼が、包む様な人だったからなのか…

何かが足りないのです

重ねては比べる自分がいました。


それからは、いつまでも夜の仕事では

駄目だと、また昼間の正社員の仕事を探して

働きだしました

少しずつ夜から離れ、まともに生きなきゃいけないと思っていました。


その時知り合ったのが夫です

夫も夜の店で働き、あまりお金か無かったですね…(笑)

前の彼、ボーイの彼を足して割った様だと

今更気づきました

ホント今更で笑えます

ただ、お金が無いのはギャンブル好きだったからです

これは駄目だろうと何度も何度も思いました。

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