召喚即投獄、そして脱獄という衝撃的な展開で物語は始まります。なぜそんな待遇をうけるのかというと、それは主人公が種馬という能力を持って現れたせいです。
国家や王族、世界の構造がその能力だけを見て彼を定義しようとする。「お前はそうなんだから、そう生きろ」と世界から言われているのです。
だから政治と権力の話になる。この物語が途中から王位継承や国家間の思惑、勢力争いにに踏み込むのは偶然ではありません。よく考えられたお話だと思います。
でも、主人公はそんな立場を利用して成り上りたいわけじゃない。この物語の主人公は夢を語ることはないのでしょう。
代わりに面倒に巻き込まれたくない、できれば静かに暮らしたいといったことを言います。それは物語りが投獄から始まるように、酷い目にあったから。個人の人生を踏み潰すのは、いつも「大義」や「国家」だからです。
そういう選択をさせてもらえない不条理なこの世界で、主人公は自由を得ようと闘っているのでしょう。
異世界に召喚されたクラスメイト36名。
だが、俺の神能は「種馬」だった。
リヒトブリック王国に召喚された高校生・武田壮馬は、転生早々に取り調べを受け、そのまま牢屋にぶち込まれる。
が、嫌なことがあったら忘れる、切り替える。
それが武田壮馬の処世術だ。
そんなある夜、突如現れた二人の男、第二王子ヘクトルと部下ライエルによって、運命の歯車は大きく動き出す。
「次期女王の姉・エリノアが子を産むのが難しい体だと言われた。そこで君の出番という訳だ」
王族の陰謀、兄弟の確執、そして王位継承を巡る苛烈な権力闘争。
すべては、異世界から召喚された「種馬」に託された――。
唯一無二の力を持つ男が、体1つでグローリー(絶頂)だ!
異世界×ハーレムの「サラブレッド」ファンタジー、ここに開幕!