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hiromin%2

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 ぶさいくで、いんきゃの、あるおとこがいました。おとこは、せがちいさく、ふとっていて、けむくじゃらで、くちがくさかったのです。おとこは、まわりのみんなからきらわれていました。


 おとこは、おとうさんとおかあさんといっしょにくらしていました。はたらきもせず、じぶんのへやにひきこもっていました。おとうさんが、はたらくようにいくらせっとくしても、きくみみをもちません。それに、ぼくはほんとうはうまれたくなかった、だからしぬまでやしなうのがおやのせきにんだと、なんぐせをつけてへやからでようとしません。おとうさんはこまりはて、おかあさんはおいおいなきました。


 あるひ、おとうさんはがまんのげんかいにたっして、おとこをいえからおいだしてしまいました。おとこはこまってしまい、まちをさまよっていました。すると、あかしんごうにきづかず、おうだんほどうをとびだしてしまいました。きがついたときには、もうとらっくにはねられていました。


 おとこがめをさますと、きゅうでんのおおきなべっどでねむっていることにきがつきました。ここはどこでしょうか。

「おうじ、めをさましましたか」

 とてもきれいなおんなのひとでした。おっぱいがおおきく、いいにおいがしました。

「しんぱいしたんですよう」

 と、そのじょせいは、おここのむねにかおをうずめ、なきだしました。

 おとこはてんせいして、いっこくのおうじになったのだと、すぐにりかいしました。


 そのご、おとこは、あるせりあおうこくのおうじとして、せんそうでかつやくしました。おとこはとうちしゃでありながら、さいきょうのまほうつかいでもあったのです。

――てんぺすと・ぜろ

 おとこがそうとなえると、あいてのくには、かいじんとかしました。


 やがておとこはせかいじゅうすべてをしはいしました。しかし、たこくのひとびとを、けっしてどれいのようにあつかわず、あくまでゆうじんとして、むかえいれたのです。


 きゅうでんで、たくさんのびじょと、なかよくいっしょにくらしました。ほんとうのわるものは、おとこをそだてた、おとうさんとおかあさんだったのかもしれません。



……これが、20XXの売れ筋作品らしい。A老人は、書店で立ち読みして思わず苦笑した。しかし、商業的に成功しているので文句も言えまい。

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