私はサドで可憐な愛によって男子は皆フミフミされる。……でも、文芸部の顧問の先生だけが思い通りにいかない。
霜花 桔梗
第1話 部活廃部宣告からのスタート。
私の名前は『美蝶 蓮華』で文芸部の部長である。
しかし、少子化で廃部の可能性が出てきた。どうしたモノかと、部室で長考していると。
「朝、昇降口前でチラシを配っては?」
部員の『東間 健一』が提案してくる。ほほーう、効果の有りそうな作戦だ。
私はハイヒールを履くと、パイプ椅子に座っている健一の太股をフミフミする。
「あ!あ~感じる!」
健一は頬を赤らめて喜ぶ。それでいい、私はハイヒールから上履きに戻す。
今日もサドの気分は絶好調である。
さて、チラシを配る許可が顧問の『前島 長室』に必要だ。休み時間に職員室に向かう。
そして、賑わう職員室の中を進むと前島先生が机に向かい本を読んでいた。この前島先生は読書のヘビーユーザーだ。流石、文芸部の顧問である。
「あ、あ、あのー前島先生……」
この私が緊張するなんて屈辱の限りである。
「何だ、美蝶くんか」
本から視線を私に向けて会話が始まる。
「朝、昇降口の前で部員募集のチラシを配りたいのですが……」
「ほ~う、やはり、廃部は嫌か?」
「まぁ……」
「ま、その程度の事なら簡単に許可する。ただし、自分で配りたまえ」
あああ、部員の健一を使おうと思っていたのに、この堅物が!!!
私が不機嫌になると。
「先生と生徒との恋愛は禁止だぞ」
うげ!何を言い出すのだ!?しかし、私の頬は赤らんでいた。
私はサドである、こんな仕打ちで恋に落ちるとかありえない。
でも、本当の恋愛を知らない。混乱しながら職員室を後にするのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます