カタオモイ男子
葛籠澄乃
第1話 同じクラスだったら
ひとクラスと、右にひと席。もし同じクラスだったらと想像する。もし同じクラスだったら、俺はきっと隣の席に座れてた。右から見える横顔は俺の特権にできただろうし、筆記音やノートを捲る音も聞けてた。遠いなあ、ととても小さなひとりごとが溢れてしまう。それを聞き逃さなかった地獄耳の先生に問題を当てられた。なにも解けてねえって。同じクラスだったらこんなトラブルも笑って流してくれてるのかな。いまは4月。はやくクラス替えになりますように。
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