三年ぶりの…(注:エッチです、あしからず)
前話で終わっちゃうのも寂しいので、急遽おまけを書きました。
いつも通りのエッチな話です。
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おまけ
ロッカーにスーツケースを放り込む。
とにかく二人きりになりたくて、タクシーに乗った。
「金山までお願いします」
真秀くんの匂いがすぐ近くにする。
気が遠くなりそう。
「杏、ずいぶん大人びたね」
「そういう真秀くんも、ずいぶん変わったよ」
顔のラインがシャープになった。渋いよ、あー、だめだめ。
タクシーの中でサカりたくない!
金山の橋のたもとで車を降りた。
視線の先には、サインボードを光らせたラブホテル群
部屋に入った途端、腕の中に引き寄せられる。
見つめ合って、その後情熱的に唇を重ねる。
長く、深く、蕩けるようなキス。
その温かさに、胸がじわりと熱くなる。泣きそうになるくらい、ほっとして、うれしくて。
「……すごい部屋だね」
間接照明に照らされた空間の中心に、柔らかく光る大きなベッド。
ザ・ヤリ部屋スウィートルーム、としか言いようがないけど、悪くない。
コートもワンピースもさっさと脱いで下着姿になった。
それから、真秀くんの足元にしゃがみ込み、そっとベルトに手をかける。
彼は少し照れたように笑って言った。
「昨日からシャワー浴びてなくてさ。先に使ってからのがよくない?」
「もう……わかってて、そういうこと言うんだから」
彼の香りが鼻先をくすぐる。
黒砂糖と蜂蜜と肉佳と、それから……。三年ぶりの匂い。じゅわっと濡れたのが分かった。
たぶん、わたし、前世は犬だったんだろうな……なんて、思った。
彼が短く息を詰めたのが聞こえた。ドクドク脈動してる。
愛おしさで、もう頭がいっぱい。
精液を舌で転がしてたのしんでたら、お姫様抱っこされて軽くベッドに放り投げられた。
へへ、映画みたいね。
でも、そこですぐに覆いかぶさってくるわけじゃないのが、真秀くん。
ゆっくり、確かめるように、ストッキング越しに足先から撫で上げてくる。
ふくらはぎ、膝の裏、太もも。太い指と分厚い掌、嬉しい。
「ちょっと待ってね」
そう言って、自分でショーツを脱ぐ。妖艶に見えるといいなと思いながら、笑う。
「はい、どうぞ。召し上がれ」
ここでついにワイルド真秀くんが降臨!
わたしは足首を掴まれてベッドの端まで引きずられて、両足をがばっと割り裂かれた。でもワイルドなのはここまで。ゆっくりと視姦されて、匂いを嗅がれて(恥ずかしい!)それから分厚い舌でさんざんもてあそばれた。
「ピル飲んでるから付けなくていいよ」
真秀くんはえっ、と言った後で、スキンを戻した。
「初めてだね」
「うん、お待たせ」
三年ぶりのSEXは、まあ至福で甘露、でした。
駅戻ってからラーメン食べた。そうしたら真秀くん、魚介ラーメンの出汁で泣いてたよ。
ほんとにご苦労様でした。
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杏と真秀のラブストーリーを読んでくださいまして、本当にありがとうございました。
これで終わりです。
ロケーションは名古屋、および岐阜県ですが妄想ぶっこんであります(笑)
ヘッドフォンとふとっちょ先輩とラブソングと ーAKGのアンー ナカムラ マコ @mako_nakamuta777
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