山田とギャグと日常

@pkepokekyo

第1話

 東京も端の端。6畳半の1kに山田は生きていた。


 山田は胡座をかいて机のものを睨んでいた。気難しそうに見ていたものは「八丁味噌」だった。

「なぜ八丁なんだ…」

 彼は八丁味噌の「八丁」という言葉が引っかかっていた。「八丁」は距離を表していたのだが、1人悩む彼に知る由はない。

 すると、突然窓にネチョネチョと粘土を持った何かが窓にぶつかる。

 山田が窓の方を見ると、ソフトクリームのような頭をしている茶色い何かが立っていた。

 山田はおついた様子でおもむろに立ち上がり窓を開けながら「うんこじゃん!!」と叫んだ。


 山田の声が町中に響いたあと、うんこは怯えるように言った。

「うんこではありません!」

 被りを振って頭からちぎれたうんこが山田の開いた口に入った。彼は目を目一杯に見開き、驚いた顔をしたが、その顔は段々と安堵を見せるようになった。

「うんこじゃなくて、味噌じゃん」

 それを聞いたうんこ、いやソフトクリーム型の味噌は笑って頷いた。

「じゃあ…」と山田は机の上にあった味噌をソフトクリーム方の味噌に突き出して言った。

「なんで八丁っていうか知ってる⁉︎」

 味噌は笑って言った。

「全然知らない!」

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