第95話

「ーーーーーどうしたんですか?」




玄関チャイムの音でドアを開けた野々村夏実が驚いた様に俺を見た。



「忘れ物ですか?」



「いや…」



「エマも母も寝ちゃってますけど…」



「わりぃ。」



「いえーーーー本当、どうしたんです?」




パジャマ姿の野々村夏実。

髪も少し湿ってて、風呂から上がったばっかりらしい。



で、だ。



どうしたんですか?と言われても、

俺も良く分かんねぇから何て返事したら良いか分からねぇ。




「………」



「…何か、あったんですか?」



「………」



「大谷、さん…???」




分かんねぇ。分かんねぇから俺は、




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