第40話

「女は結局金目当てってか」



ビクッとした心臓を抑えるようにして、俺は鼻で笑ってみせた。



「まぁ、お金はあった事に越した事は無いと思いますよ。私の家は貧乏なので尚更その気持ちは強いです。」



余りにも想像を裏切らない野々村夏実らしい意見に、俺はまた笑みを浮かべてみせた。



「ーーーまぁお前の事じゃそう言うと思ったぜ。」



「そうですか。」



「ああ。」



「まぁ、でも、そうですね…」



「あ?」



「お金以外だったら、兎に角、健康な方が良いですね。」



「は?」



「私の父は幼い頃から病弱で、私が4歳の時に亡くなってしまいましたから。」



「……」



「夫が亡くなったと言うだけで、家庭が一気に貧しくなりますからね。」



「……」



「健康な人が良いです。」




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