第35話

「お前何で隠れてコソコソ勉強してんだよ?!」


「コソコソしてないよ!いつもやってんじゃん!お前が興味無かっただけだろ?!」


「嘘だ!信じねぇ!」


「信じなくても良いけど俺は大学行くからね。」



頭を抱える俺に、コウキは冷静にそう告げた。



「ーー何で大学行くんだよ。」



コウキだったらこのままバイトの延長でも充分稼げるだろうし、就職って道もある。

仮にこいつが今まで本当に勉強してたとして、何で大学に行きたいのか分からねぇ。


こいつに夢があるとは思えねぇ。


野々村夏実以外に何か興味があるようには思えねぇ。


だから聞いた。


勉強してまで大学に行こうとする理由を。


これ以上、あれこれ隠されてたまるか。



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