第33話

「聞いてねぇぞ!」


「へ?」


「お前が進路考えてるなんてこれっぽっちも聞いてねぇ!!!」


「ーーーいや、普通考えるでしょ?」


「それにしても聞いてねぇ!!!」


「いや、言う筋合いもねぇと思うんだけど…」



ため息混じりに言うコウキ。


こいつが元から色んな事を何も言わないヤツなのは分かってはいたが、流石に進学を考えていたとは全く思わなかった。


っつーか、なんなら、俺達が高校三年である事、つまり今年で卒業で、その先をどうするか考えなければいけない年である事を俺はすっかり忘れていた。


そういや、何度もセンコーに進路を聞かれた気がする。

進路のプリントを出せと言われた気がする。


でもシカトこいてた、気もする。


つーか、こいてた。完全に。


そしてコウキもシカトしてんだと勝手に思ってた。


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