聞いてねぇぞ!
第30話
もう7月になったと言うのに、梅雨の野郎は未だ俺の街に停滞してやがる。
「あちぃ、死ぬ…」
「雨続きで屋上も行けないもんねぇ。」
汗だくでダラダラと椅子に腰掛け机に足を乗せてる俺とは正反対に、コウキは正しく椅子に座り、本を読んでいた。
ーーそういや、なんかこいつの髪色、暗くなってねぇか?
ついこの間まで金髪だったコウキの髪が、なんか知らねぇけど黒に近ぇ茶色になってる。
「お前、髪染めた?」
首だけ後ろにやり、後ろの席のコウキに問いかける。
「うん、昨日ね。」
コウキは目線を本へと向けたまま、俺に返事する。
「何かあったのか?」
この三年間、一度も髪を暗くした事なんてねぇコウキ。珍しい。
ただそれだけだった。
物珍しいもんだから聞いただけだった。
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