第29話
考えてみれば、俺は物心ついてから今まで、
誰が大切だの 誰が居ないと生きていけないだの思った事が無かった。
付き合った女も、そうじゃない女もそれなりに仲良くはしてたが俺の中で大切だった訳じゃねぇ。
誰かが何かあって居てもたってもいられなくなった事なんて一度もねぇ。
自分の利益の為にだけ生きて来たような気がする。
俺が気に食わなかったら気に食わねぇし、
俺がどうでも良けりゃどうでも良かった。
でも目の前に居る二人は多分違ぇ。
互いに大切だと思うものをしっかり持ってやがる。
だからこうして俺が出来ないような、出来ていないであろう表情をする。
野々村夏実なんて、不細工な顔が可愛く見えてしまう位の表情が出来る。
コウキも好きな女の為に怒ったり笑ったりしてる。俺とは違う。
ーー多分俺は、二人のこういうとこに嫉妬してイライラしてるのかもしれねぇ。
、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます