第20話

「…フン!とっととアイス選べよ!」


状況に耐えられなくなった俺はそう吐き捨てエマの居るアイスコーナーへ足早に向かった。



コウキの顔は見なかった。

どんな顔してるかは何となく想像がつく。



ーー疑われたかもしれねぇけど、エマエマ言いすぎて逆に可笑しく思われたかもしれねぇけど、これは俺の本心だ。



エマの誕生日だから俺も関わる。


エマの為だから俺も関わる。



コウキが思ってるだろう事とは違ぇ。



野々村夏実とコウキが二人で何かする事が気に食わないワケじゃねえ。


野々村夏実がコウキに嬉しそうに笑うのが腹が立つからじゃねぇ。



俺の持つカゴにぽんぽんと投入されるアイスを見つめながら自分で何とも言えない気持ちを整理していた。



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