第17話

「毎日のご飯代は、食費という大谷さんが生きる為に必要な物で頂いているお金ですし、大谷さんのお父さんもそれが目的で渡しているお金だと思います。」


「あ?」


「ですから、その他の、その、エマの為に使ってはいけないと思います。絵本とか頂いてしまってるので今更ですが…」


「……」


「お二人には、お誕生日の日だけは予定を空けておいて頂きたいだけなんです、エマと一緒にご飯食べてあげて欲しくて。」



ーーー野々村夏実が俺の金に関してそんな事を思ってるとは思いもしなかった。

し、俺自身、自分の金は自分の金だと思ってたから親父の金であるとかどうとか考えた事も無かった。

そう考えると確かにその通りで、この金は俺の金であって俺の金じゃねぇ。



妙に納得してしまい何も言い返せずに居ると、



「じゃあ俺が出すよ、エマちゃんのお誕生日会代。」



コウキが優しく微笑みながら野々村夏実に言う。



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