第11話

ビックリして口を開けたまま固まる俺。


見えねぇけど多分エマも同じような顔してると思う。




「何ですかアレが駄目コレは嫌って!あなたもう高校三年ですよ?!子供みたいにワガママ言わないで下さい!っていうか殴り合いって子供ですか!そんなに嫌なら人様に心配されるような顔を作らなきゃ良いでしょうが!関係無いって言われたってそんな顔で居られたら流石に心配するでしょう?!大人しくして下さい!!!!!」




いつだかもコイツ、こんな風に急に怒鳴り散らしたような気がする。



呆気に取られる俺に


「こっち向いて!!!」


と再び怒鳴りつけてくる野々村夏実。


もうどうしよもないので大人しく野々村夏実に顔を向けた。


ぐちゃぐちゃに貼られた湿布は再び剥がされ、

痛くない強さで触られ、綺麗に貼り直される。



「始めからそうして下さい!もう!」



野々村夏実は怒りながらも優しく、テープで湿布を固定した。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る