第2話

「じゃあお医者しゃんごっこね!」


「お医者さん」が言えないらしいエマが俺の顔を見て思いついたに違いねぇゴッコを始める。

取り出してきた箱は小せえ段ボール箱で、そこにはおはじきやら鉛筆やらが入ってる。

どうやらこれが救急箱らしい。


「まず、ちゅーしゃですね!」


「おいまだ何処が悪いか言ってねぇだろ」


「顔が悪い!」


「その言い方だと俺がブスみてぇだろうが」


「今日のゆう、ブスだよ?!」


「あん!?!?!」


「はいちゅーしゃでーす!」


「いででででで!!!!」



鉛筆を取り出したエマが急に俺の頬にその先端を突き刺す。

エマが初めて悪魔に見えた。


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