第85話

夏実の言葉を聞いてポケットからケータイを取り出すーーーー



「…わりぃ、ケータイ持ってきてねぇわ。っつーか暫く見てもなかったわ」



「…そうだと思いました…」





息を切らす夏実とエマと俺。



何となく目線を感じてそっちを見ると、



「……」

「……」




サキとトモキがぼーっと突っ立ってた。




「ユウ手、繋いでー!」


「……」



ぼーっと立ってる二人をよそに俺と会えて嬉しいのかはしゃぎっぱなしのエマ。



俺は何も言わずエマの手を握った。


そしてそのままぼーっと突っ立ってるサキとトモキに向けて、


「じゃ、俺忙しいから」



と一言告げ、



「エマ、コンビニでアイス買うか?」



「うん!」



「ーー夏実、早くしろ」



「ちょ、ちょっと待ってくださいよ」



「ちっ」



「大体、体調はもういいんですか?!」


「良いから外出てんだろうが」



いつもの様に歩き出した。



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