第62話

「お前、コウキの事が好きか?」


「ええ、好きです。」


「そうじゃなくて」


「はい?」


「ーー付き合いてぇ、とか結婚してぇとかそういう意味で好きかって聞いてんだよ。」




リビングの方からザーッと流水音が聞こえる。

コウキが食器を洗ってくれてんだと思う。




もう、聞くなら今しか無ぇと思った。



熱であちぃし、コイツらの事で胸も苦しい。


ーー両方いっぺんに終わらせちまった方が良いと思った。


こんなもん、ズルズル引きずってたら間違いなく俺はやってけねぇ。


いつか当たり散らしてまた前の俺みたいになっちまう。



そんなの、夏実にも、ーーエマにも見せられねぇ。



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