第16話

そんなコウキのガチガチの笑顔にも気付いてねぇ夏実は、普段の表情のまま、




「分かりました、滝川さん宜しくお願いしますね。」



と言って俺の部屋のドアをパタンと閉めた。









「ーーんでお前にカラダ拭かれなきゃなんねぇんだよ」


「てめぇこれ以上言ったらぶっ殺すぞ」


「やれるもんならやってみろ」


「てめぇのカラダなんざてめぇで拭けや」



夏実が居なくなった途端、俺らの会話が朝の様な雰囲気になる。



「言われなくてもやるわ」



コウキに借りを作る訳にはいかねぇ、俺はその一心で無理矢理体を起こし、自分の体を濡れタオルで拭いた。



枕元にはコウキが用意したんだか、夏実が用意したんだか知らねぇが着替えがあったからそれも力という力を振り絞って着た。



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