第15話

そんな俺たちの気まずい雰囲気を読み取れねぇらしい夏実は「そうですか」と一言呟くと、


「じゃあベッドまでお粥運びますね。汗かいて気持ち悪いでしょうから先にタオルで体拭いちゃって下さい」



濡れタオルをよこしてきた。



「だから、ダリィっつってんだろ…」


確かに汗で気持ち悪ぃ。

でも起きるのもやっとなのに体なんか拭ける訳がねぇだろうが。



「では、脱いで下さい。」


「ーーーぁ?」


「私が拭くので脱いで下さい。」


「ーーーーーあ?」


「だから私が拭くのでーーー」




夏実の問題発言を止めたのは俺、ではなく、




「夏実ちゃん、俺が拭くからいいよ、お粥こっち持ってくる支度してくれる?」



ガチガチな笑顔のコウキだった。




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