『お前』呼び

昔、自分の母親のことを、

『お前』と呼んだら、

側で聞いていたカミさんに怒られた。


下品だし、相手に対するリスペクトが無い、という。


『お前』って、『御前おんまえ』であって、

丁寧な言葉だと、それまでは認識していた。

「『お前』の明日の予定は?」

みたいな、単なる事務的な会話の中でのこと。

『お前さん!』とか呼ばれたら、うれしくないですか?

実際、うちの家庭内では、普通に使っていた言葉だったが、

他所から来たカミさんには違和感があったという。





令和の現代、どうなんだろうと、ちょっと調べてみたら。


例えば、職場において、

よほど親密な関係、例えば同じ大学の同じ体育会系出身同士とか。

その先輩後輩なら、先輩が後輩に、

「お前、この案件、上出来だよ。」

これは有りかもしれないが、

「お前、二度と失敗するんじゃ無いぞ。」

叱責などと組み合わせると、パワハラの恐れがあるという。


親密な関係でなければ、どちらもアウトかも、という。





『おまえ』だけでなく、

『おめー』とか『貴様きさま』とか『手前てめぇ』とか、

本来、過去においては、

丁寧だったり、謙譲の意味があったりした言葉と想像されるが、

今は、ちょっと汚い言葉になってしまいましたね。


ヤクザ映画とか戦争映画とか、影響が大きいかもしれません。





そういう私は、年下の親しい人から、

『お前なぁ、、、』とか言われると、うれしくなってしまう変人です。


でも、ある程度年上で、ある程度地位のある方に、

そんな声掛けをすれば、不快に思われるかもしれません。


ほんと、日本語は難しい。

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どっちでもいい ムーゴット @moogot

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