3
夜中に目が覚めた。空気が震えている。なんだ?
ドーン
一瞬、大きな揺れを感じた。そしてすぐに静かになった。
翌朝、ネットを確認したが、特にこの地域で地震があったという情報はなかった。
私は気にせずそのまま出勤した。
夜になってマンションに帰ってきた。エレベーターに乗って自分の部屋のある6階のボタンを押す。ドアが閉まって静かに上がっていく。到着してドアが開いた。自分の部屋まで歩く。
ドアには知らない名前がかかっていた。
(あれ?)
ブザーを押すと、中年の女性がチェーンをかけたドアの隙間から顔をのぞかせた。
「あの、ここ…」
「ここ? ここがどうかした?」
「私の部屋のはずなんですが…」
「ここは最初っから私の家よ。階を間違えたんじゃない?」
「6階のここなんですが…」
「ここが6階よ… あぁ、あなた、5階の人じゃない?」
「だから、私は6階に住んでいて…」
「掲示板見てなかったでしょ。あなたの部屋は今は5階なのよ。」
そう言うと、女性はドアを閉めてしまった。
私はロビーに降りて掲示板を見た。
連絡
〇月✕日深夜に当マンション3階が飛ばされます。
翌△日より、4階以上の階は✕日以前より「一階低い階」となります。
4階以上の階にお住まいの方はご注意ください。
なるほど、6階は5階になったのか。私は納得した。
それはそうと、飛ばされた階は一体どこへいったのだろうか。
マンション奇談 Kei @Keitlyn
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