第3話 ショットオンターゲット
プシュン!
みかんは首をかしげながら、納得いかない表情で店長に尋ねた。
『やっぱ、難しいわ。ターゲットの70センチ上を狙うって。他に方法ないの?』
今回の作戦は、シマエナガの代わりにエゾすずめを白く染め。Q国の要人にシマエナガに見せかけると言うより押し切る作戦だ。その為、白く染めるのに特殊なペイント弾を使用する。弾は、ターゲットの手前で破裂し染料がかかる仕組みになっているので70センチ上を狙う必要があった。
店長は少し考えたが何も浮かばなかったので、少し目を細めて
『リズムだ、リズムをとって撃ってみろ。』と何となくそれらしいことを言ってみた。
『リズム?1.2.3みたいなカウントのこと?』
『そうだ、1.2.3.だとつまらないから、、、そうだな食べものでもいいぞ。』とまた、目を細めながら言った。
『食べ物かあ、、、じゃあ行くよ。』
『ジン、ギス、カーン!』と叫んだと同時に引き金を弾いた、するとバシャーンとターゲットにヒットした音が鳴り響いた。
『こういうことか。じゃあ次行くよ!』
『かーい、せーん、どぉーーーん』(海鮮丼)
またもクリタィカルヒットした。
その後もみかんは同じ要領で当て続けた。
『よし、みかん十分だ。現場に戻るぞ。』
『ほーい。でもお腹空いたなあー。』
『わかった、わかった。終わったら連れて行くから。ちなみ何が食べたいんだ。』
『そうねえ、今めっちゃ寒いからラーメンかな。』
『ラーメン?実は現場のホテルの横に平成ビルがあってな、そこの地下にあるラーメン屋が他の店に無いオリジナルのやつがあるんだよ。』
『オリジナル?どんな味なの?』
『それは行ってからのお楽しみだ。それより本番に使用するペイント弾を渡しておく。通常の物と間違わない様にしとマジックで書いておいたから。白のしとかシマエナガのしの意味だ。どっちでもいいけど覚えておけ。普通の弾丸はふって書いておいたから。暴発防止用ケースに入れておけ。2発しか無いから間違えるなよ。』
『わかったわよ。それよりほんとお腹すいたー。』
2人は札幌の現場に戻って行った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます