元神童が過去にタイムリープした

@Sansyun

第1話

???「っちクソ。どこまでも追って来る。後ここの壁を登れば逃げ切れる。クソ足が動かねぇ。」

ここで、私はとっさに拳銃を構え男に向けた。

???「いい度胸じゃねぇか。でもな、お前はここで終わりだ。」

彼はそう言いながら拳銃を構え「パアン、パアン」と某すばらしい監督が放ちそうな乾いた音が響き渡る。そう、つまり私は撃たれた。


次の瞬間私は目覚めた。

「私は撃たれて死んだはずじゃ。まだ撃たれた感覚が。後ここはどこだ?」

だがそれと同時にどこか懐かしい感じがした。私は一瞬で冷静になりスマホを手に取り時間を確認した。

「嘘だ、、、」

私は絶句した。5年も時が遡っていたからだ。なにかの手違いだろう。そう思い慌ててテレビをつけた。だがテレビでも5年前の日付になっている。なぜタイムトラベルしたのかがわからなかった。私は死んだ。敵対組織に追われ後もう少しのところで撃ち殺された。

「今日は5年前の10月16日。これから起きる能力事件の前日。まだ間に合う、大阪にいるはずの相棒を探しに大阪に行こう。」

そこから私は最低限の荷物をそそくさとまとめ、家から出た。道中でサバイバルナイフを3本買い1時間経ったところで大阪の日本橋に着いた。日本橋周辺を歩いていた時路地裏から悲鳴が聞こえた。

「相棒の声だ。」

すぐさま路地裏に近づき、5人組の男と男たちに囲まれている1人の少女が見えた。

相棒「誰か、誰でもいいから助けて!」

チンピラ「こんな路地裏じゃ誰も助けに来ねぇよ。オラァ黙っとけ!」

相棒「痛い!殴んなよ!」

チンピラ「お前が黙っとけば殴んねよ。」

チンピラ「よぉそこの小さい姉ちゃん。なんのようだ?」

???「そこの怯えている女を助けに来た」

チンピラ「助けにきただぁ、舐めた口聞いてんじゃねぇよ!」

チンピラたちはそう言い放つと私に殴りかかってきた。私は攻撃を避けチンピラたちを殴って気絶させ怯えている相棒に近づいた。

相棒「ありがとうございます。」

???「さぁ行くぞ、本道琉衣(ほんどうるい)」

琉衣「なんで私の名前を?」

???「説明は後だ、お前の家に行くぞ。」

日本橋の路地裏から30分歩いたところのマンションの1室に着いた。

琉衣「なんで私の名前を知っているの?」

???「説明するよ。私は5年先から来た未来人。そして琉衣の未来の相棒信じてくれる?」

琉衣「にわかには信じがたいけど私のことを助けてくれたし、信じてあげる。あなたの名前は何?」

???「そういえば言っていなかったな。私の名前は、染野衣吹(そめのいぶき) よろしくね。」

琉衣「こちらこそよろしくね。」

衣吹「急に話が変わるけど、明日能力事件が起きる」

琉衣「能力事件?」

衣吹「琉衣、能力事件っていうのは、明日世界中で災害が起き世界中の人々に能力が付与されるそれが能力事件。能力には様々なものがあって、私は、風がメインの能力、それ以外だと、炎、水、雷なんかもあるんだ。」

琉衣が疑問を投げかけた。

琉衣「メインの能力?他にも能力があるの?」

衣吹「サブの能力があるんだ。例えば、私で言えばメインの能力を手助けする形で刀がある。他には、回復魔法、蘇生魔法、斧、弓なんかもある。」

琉衣が頷いた。どうやらわかったらしい。衣吹は続けていう

衣吹「能力は与えられないと使えないから、使えない間戦闘ができるように今から特訓するよ。」

琉衣は頷いた。琉衣のマンションのはすむかいにある廃ビルで特訓を始めた。衣吹はサバイバルナイフを1本琉衣に渡した。

衣吹が少し間をあけて言った。

琉衣「衣吹これは?」

衣吹「それはサバイバルナイフ。さぁ今から私と特訓開始ね。そのナイフで私を殺す気で戦って、いい?」

琉衣「そんなことしたら衣吹が死んじゃうよ。だから無理。」

衣吹「いいから早くやるよ。私はそう簡単に死なないよ。」

琉衣「わかった。死んでも恨みっこなしね。」

琉衣は1直線に衣吹を刺すためナイフを持ちおもむろに走り衣吹に近づきナイフを突き出した次の瞬間、衣吹が琉衣のナイフを蹴って飛ばし琉衣の首元にナイフを突きつけた。

衣吹「もぉおしまい?」

琉衣「まだまだ。今からが本番だよ。」

私はそう言うと、衣吹との距離を取りナイフを構え直す。そして、手に力を込め、衣吹に近づき衣吹の首にナイフを突きつけた。

衣吹「琉衣ナイフを首に突きつけたことは褒めよう。だが、お前はもうナイフを持っていない。」

琉衣「なんで、なんで!ナイフが手元にないの。おかしい、こんなのおかしい!」

衣吹「私との距離をとってナイフを喉に突きつけるまでのタイミングは良かった。だが一瞬手の力が抜けた瞬間を見計らって琉衣のナイフを払った。つまりは、最後まで気を抜くなったことだ。」

琉衣「そんなん言われてもできないよ!」

衣吹「それを今から特訓するの」そこから、ナイフを使っての近接戦闘の練習を長時間に渡り行った。

衣吹「琉衣すごいよ。もうそこら辺の一般人ならすぐ倒せるぐらいだよ。」

琉衣「ありがとう〜でも疲れたから早く帰ろ〜」

衣吹「はいはい帰りましょっか」家に帰り、夜ご飯を食べ床に着いた。」


10月17日朝

琉衣「おはよ〜」

衣吹「話がある」

琉衣「わかった。話って言うのは何?」

衣吹「今日は能力事件が起きる当日。能力事件が起こる合図は、大津波がきたら、事件が起こる。能力が付与されなくても焦るな。琉衣なら1週間以内に能力が与えられる。与えられる時に視界が暗くなり誰かに呼び出される。後は実際にならないとわからない。もう少しで能力事件が起こるぞ。」

次の瞬間海から轟音が響き渡り大きな壁が近づいてきた。

琉衣「津波が来てるよ衣吹!80m超えてるよ!」

衣吹「ついに始まったか。地獄が。琉衣いまからここを私たちの拠点にするよ。私は周りの確認をしてくるから琉衣はここで待ってて。」外にでると、海岸沿いの街は軒並み壊滅していた。だがここまで津波が来るのは想定外だったな。後で他のところの情報も確認しないと。

衣吹「琉衣外は海岸沿いの街が壊滅ってことがわかったよ。」

琉衣「さっきから体が軽くなったんだよね。これって何?」

衣吹「それは能力が付与される前兆。後1週間以内に能力が付与されるよ。まあ私も体軽いから同じ時期ぐらいに能力与えれるかもね。」そこから私は急に視界が暗くなり誰かに呼ばれているようだ。

衣吹「久しぶりの感覚だな。」

???「ちーーっす。能力あげにきたよ〜。えっと名前は、染野衣吹かしら。」

衣吹「あってるよ。相変わらずギャルっぽいな。」

???「私とあったことあったっけ?」

衣吹「なんでもない。こっちの話。」

???「じゃ〜能力あげる前に私の名前言っとくね。ゼウスだよ〜。よろしく〜。契約するために対価が必要なの、私の対価は、あなたの髪の毛」

衣吹「はい、これ髪の毛」

ゼウス「契約成立ね。能力使いすぎないでね〜。バイバイ〜」

衣吹「急に現実に戻されたな。」実は契約の時に現実で進む時間は0秒であるため、誰かに契約をしたのを悟られないのである。

琉衣「衣吹〜お昼ごはんできたから食べよ〜。」

???「きゃー!!!。誰か助けて。」

衣吹「外か。琉衣行くよ」

琉衣「うん」

外に出ると男3人組に襲われている女2人がいた。

衣吹「そこの女を離しな。」

男「うるせぇぇぇ」男はそう言いながら衣吹に近づいて拳で殴ろうとしたその瞬間。

衣吹「開け大和。吹きおこれ疾風(はやて)」唱えた瞬間男たちが10m以上飛んだ。」

男「痛ってえなぁ。よくも俺の仲間を殺したな。舐めてんじゃねぇ!オラァ!」

衣吹「んだよ、そのヘナちょこパンチ、オイ、歯食いしばれよ。オラァ」

私はそこから男に対して蹴りを入れ殴りナイフで刺した。

男「ゲボぉ、やるじゃねぇか、オラァァァ!舐めてんじゃねぇぇぇぇぇ!」

男は次の瞬間ポケットからナイフを取り出し、ナイフで私のことを刺しに来た。私は、カウンターで男のガラ空きの腹にナイフを刺した。

衣吹「もう、終わりか、威勢の割にへなちょこだな、雑魚めが。」

男「は、、、早く、、こ、、殺せよ。は、、や、く!」

琉衣「ねぇねぇ、衣吹、大和ってなに?」

衣吹「刀の名前だよ。それより琉衣そいつらやっちゃって。」

琉衣「うん」私は人を初めて殺した。

???「助けてくれてありがとうございます。私は、關口麻由(せきぐちまゆ)こっちは、浜浦真穂(はまうらまほ)」

衣吹「私は、染野衣吹、こっちは、本道琉衣。とりあえず、私達のアジトの行こう。」

アジトにて、

衣吹「とりあえず、なんでここに来たのか、話してもらおうか。」

麻由「私達は梅田から逃げてきたんです。」

衣吹「梅田か。梅田の状態を教えてほしい。後敬語はやめて」

麻由「わかった。梅田はビルは無事で、公共インフラ、公共交通、道路が壊滅していた。」

衣吹「予想通り。世界中もそうなっているはず。後変わった変化はない?」

麻由「私達両方体が軽くなったんだよね。」

真穂「うん。でさ私さっき誰かに呼ばれたんだよね。」

〜回想〜

真穂「麻由今ここどこらへん?」

麻由「今ね日本橋らへんやね。」

男「ねぇねぇそこのお二人さん、俺達といいことしない?」

麻由「なんですか、私達ひまじゃないんで、お引き取りください。」

男「いいから、いいから、一緒に遊ぼうよ。」

麻由「本当にいいですから。」

男「いいから、従え!」

男達は急に、私達の腕を掴み、殴り強引に連れて行こうとした。

真穂「きゃー!!!誰か助けて!」

???「そこの女を離しな。」

男「うるせぇぇぇ」

真穂「急に視界が、、く、、、暗く、、な、、って、、呼ばれてる気がする」

???「どうも、呼び出したものです。お怪我などはございませんか?」

真穂「怪我はありませんよ。どうしてそんなことをきいたんですか?」

???「一部始終を見ていましたから。勝手に見てしまい申し訳ないです。自己紹介が遅れました。私の名前は、ハーデスです。よろしくお願いします。あなたに与える能力は水です。でも契約には対価が必要なの、私の場合はあなたの血です。」

真穂「私の血をどうぞ。」

ハーデス「契約成立ね。また会いましょう」

真穂「急に現実に戻るんだ。」

〜回想終了〜

琉衣「衣吹それって。」

衣吹「琉衣が思っている通り能力が与えられたんだよ。その人なんて名前だった?」

真穂「ハーデスだった気がする。」

衣吹「ハーデスね〜。真穂、能力水でしょ。あなた達、仲間になってくれない?」

麻由、真穂「いいわよ。これからよろしくね。」そこからアジトで昼ご飯を食べゆっくりしていた昼下がり。1本の情報が入って来た。世界各地に未確認生物出現。(ドイツ発表)日本では、稚内,苫小牧,酒田,十日町,日光,深谷,奥多摩,綾瀬,松本,松崎,常滑,舞鶴,和泉,米子,倉敷,四国中央,大牟田,霧島,与那国島で確認されています。

衣吹「もういるのか、早いな。近くだと、和泉。」

次の瞬間空からものが落ちてきてあたりいったいに爆発音が響き渡る。

琉衣「なにこの爆発音。」

衣吹「外に行ってくる。外に出たのはいいものの人はいないよな、後爆発地点が見ねぇ。開け大和舞いあがれ風巻(しまき)」

私はそう言い放ち、空へ舞い上がる。

衣吹「新世界に何かが落ちたのか。ね〜琉衣新世界に行ってくるね。」

そして私は新世界に空を飛んで向かった。新世界に近づくにつれ空気が重くなっていた。それと同時にいやな予感が頭をよぎる。案の定その予感は的中する。

衣吹「なんでここに未確認生物が。とりあえず倒さないと。」

私はとっさに目の前の生き物から距離をとり戦闘態勢になった。

衣吹「開け大和。切り裂け辻巻(辻巻)」

次の瞬間私は、生き物の近づき刀で切り裂いた。

衣吹「倒したのか?にしても何だこのバケモン人と似て似つかないぞ。まぁそれはいい、早くこいつらを焼かないと。」

私は生き物の火葬を済ませ、アジトに帰った。

夜になり、私はアジトの屋上にいた。

衣吹「やっぱ、メビウスは美味いな。」

琉衣「こら衣吹、未成年なんだからタバコ吸うのやめなさい。」

衣吹「未来から来たから、とっくに成年迎えてます〜」

琉衣「こっちだとまだ、迎えてないでしょ。はいタバコ没収。」

衣吹「や、、やめろよぉぉぉ!私の私の生命線がぁぁぁ!」

琉衣「話は変わるけど、空綺麗だね。」

衣吹「あぁ、そうだな」

琉衣「家族元気かな?」

衣吹「今はそれ所じゃないけど、確かに心配だな。でももう夜も遅いし寝よっか。」

琉衣「うん、おやすみ」

衣吹「おやすみ」

その後私は、アジトの作戦会議室に向かった。

衣吹「こんなもんか。」

私は、日本地図に生き物が確認された場所に印、街が壊滅的なところにも印をつけていた。しかし印をつけている時に妙な違和感を感じていた。

衣吹「おかしい、私の知っている歴史じゃない。新世界には、なんの被害もなかったし、そもそも、舞鶴に生き物なんて確認されなかった。つまり、世界線が変わっている。これ以上考えても無駄だ。とりあえず寝よう。」

そして私は、眠りに就いた。


10月18日朝

琉衣「うっ誰かに呼ばれている気がする。」

???「ど〜うも。呼び出したものです。」

琉衣「誰あんた?」

???「申し遅れました、私の名はテュールです。以後お見知りおきを。私があなたに与える能力は、火です。後刀です。後契約するために対価が必要です。」

琉衣「対価?」

テュール「例えば、髪の毛とか爪とか。私の場合は血なんで、血ください。」

琉衣「はい、これ私の血。」

テュール「はい、どうも契約成立ね。能力は使いすぎないでね。」

琉衣「は〜い。急に現実に戻るんやな。後で能力確認しないよっと。」

衣吹「おはよ〜」

真穂「おはよ〜」

麻由「おはよ〜」

琉衣「ご飯できたから、早く席座って。」

3人共「ふぁーい」

そのあとみんなで仲良くご飯を食べ、作戦会議室で雑談をしていた。

琉衣「真穂と麻由ってどこ生まれなの?」

真穂「私達は、奈良出身やで。」

麻由「琉衣と衣吹はどこ生まれなん?」

衣吹「私は静岡だに。」

琉衣「私は愛知だに。」

真穂「衣吹と琉衣って東海出身なんやな。意外やな」

衣吹「それは、どうでも良くて未確認生物について話そうと思って集めたんや。昨日新世界に生物が発生した。つまり、時間が経つ事によって生物が色々な場所で発生するってこと。つまりは、生物を発見しだい報告して潰しに行くってこと。」

3人共「え〜、め〜んどくさ〜い。」

衣吹「めんどくさいじゃないよ。ちゃんと報告するんだよ、わかった?」

3人共「わかってるよ〜」

真穂「にしても、今日はなんにもあらへんね。昨日は、大変だったのにな。」

琉衣「確かにね〜。今日は平和すぎて、今眠いもん。てかお腹すいた〜ご飯作って〜」

真穂「ほな、私が作ってきますわ、楽しみにしててぇや」

〜数十分後〜

真穂「できたで〜」

3人共「うわ〜、美味しそう〜、いただきま〜す。」

その後みんなで仲良く美味しいご飯を食べ、時間はあっという間にすぎ夜になっていた。

衣吹「やっぱ夜に屋上で吸うメビウスは格別だぜ。」

琉衣「だからタバコ吸うのやめなさいって。」

衣吹「げっいつの間に、てかいいだろ昼飯の時にみんなで酒飲んでも言わなかったんだから、タバコのことを言うんじゃねぇ。」

琉衣「はいはい、もう言わないから。」

衣吹「そう言えば、あいつらは?屋上来るって言ってただろ?」

琉衣「あ〜、2人共ソファーで仲良く寝ちゃったよ。」

衣吹「仲良いな。さぁ私達も寝よっか。」

琉衣「そうしよ〜てか後近づかないで、タバコ臭いから。」

衣吹「めっちゃ辛辣なんだけど。」

琉衣「先に寝るね。おやすみ〜」

衣吹「あぁおやすみ。にしても、今日何も起きなかったことが引っかかる、後妙な胸騒ぎがする、とりあえず一服して心を鎮めよう。」

その後私は一服し、眠りについた。だがまだ、誰もが想定し得ないとんでもないことが起こることは、まだ誰も知り得なかった。

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