ぼっちでいいじゃない

西しまこ

ぼっちが市民権を得た社会

 わたしが子どもの頃は「みんなと仲良く」が当たり前でした。「友だち100人出来るかな?」だし、「友だちは多い方がいい」だし、友だちの多い人気者がヒエラルキーの上にいたのです。


 わたし?

 わたしは人気者ではありません。もちろん。

 空気読めない子どもだったし、気遣いも出来ないし、誰もそういうことを教えてくれなかったので、友だちを作ることは苦手でした。

 学校は休み時間が苦手で「誰かと一緒にいなくてはいけない」強迫観念に囚われていた気がします。そうでないと、居場所がなくなるように思っていました。


 息子が学校に通うようになり、「ぼっち」という言葉が肯定的にとらえられているような感触がありました。アニメとか漫画の世界で。

 同時に「モブ」という言葉も定着していったように思いました。


 我が家の次男くんは、モブになりたいそうです。

 そう、モブも憧れの存在。

 そして、ぼっちも憧れの存在足り得るわけです!



 わたしはぼっちになろう。

 いや、既にぼっちだ。

 何しろ、子どもの学校へ行くとき、多くのママたちは友だちと行くが、わたしは一人で行く。ぼっちの証明!

 モブであることは既に確定事項だ。


 ぼっちでいい。

 変な腹の探り合いの会話をしなくていいし、顔色伺わなくていい。

 わたしはぼっち生活を今後も楽しむ。

 ママ友ランチはしなくていい。

 おしゃべりはしたいけれど、気を使う会話はしたくない。

 

 てゆうか、ぼっちサイコー!

 ふふふふふ。



 

  ☆彡おしまい

 

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ぼっちでいいじゃない 西しまこ @nishi-shima

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