第2話 死んでも生きろ
俺はいつもと同じように10層で怪物と戦っていた。
なんでかって?自分が強くなりたいと思ったから。あとは、社会の役に立ってお金を稼ぐこと。
まあ、1つにまとめると「俺に都合が良いから」という単純な理由である。
しかし、その1言が俺を突き動かしてこの戦いに身を投じさせるには十分すぎる理由であった。
何年も何年も無限に戦い、無限に傷つき、そして無限に強くなった。
こんな語彙がないような話ですまないが本当に無限に戦った。
飯もいらない、睡眠もいらない、武器のメンテナンスの時間でさえもったいない。
そんな生活をしているうちに戦闘が日常になった。生きるために戦うっていうよりも戦うために生きているといったほうがいいくらいに...
そんなこんなで俺の貯金は人生を使っても使い切れないぐらいの金になった。
そりゃそうだ。ダンジョンに引きこもっているんだから税金などは全部適応されない。
一回、俺の金を狙って国のやつが出てきたが、俺はダンジョンにいたいからそんなことをしていても税金は取れない。
それだからダンジョンの素材が安くても大半が入ってくる。1時間の探索で300万は稼げる。こんなおいしい職業他にないだろ?
そんなこんなで話をしているが、怪物たちはじゃんじゃん出てくる。
毎日がスタンピードデイだ。俺的にはありがたい。
今の化け物の見た目はグール、エイリアン、ヒューマンといったところだ。
昔はヒューマンのせいでえらい目にあったな。急に襲いかかってきたときには生きている心地がしなかった。
さて、自分話は置いといて今の状況を話そう。
「助けて、」
まあ、よく小説にある展開なんだが配信機器は見当たらない。
このまま配信で出て最強の人ムーブをしても良かったんだが...
そう思いつつ俺はその人に回復魔法をかける。これは俺の研究の自信作だ。
蘇生はできないが、それ以外だったら何でもできる。俺の強さの一つだ。
「ありがとうございました!」
そう言ってその人は荷物をまとめて帰っていく。これがこの世界で新しくできたマナーになる。マナーって言ってもただ助け合うことが当たり前になっただけなんだがな。
さっき倒したモンスターは8層に出てくるコウモリもどきだ。
大きさは人間くらいで...ってプテラノドンを想像してくれたらいいか。
人間サイズのプテラノドン、それが襲いかかってくるのだ。普通の人なら対処できない。
しかし俺は何回もこいつと戦っているから必勝法はわかる。
それはホバリングをしているときに攻撃をいれることだ。
そうすることで撃墜する。理由は不明だ。
だが、ダメージを受けずに済むというモンスターだから俺的には結構有用個体になっている。
まあそんなこんなでコウモリもどきを倒したわけだがどうしようかな...
ゲームみたいなこの遊び場に... あいうえお @kaanakana
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ゲームみたいなこの遊び場に...の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます