第23話 デート?の約束

高校で最初の中間テスト終了!

解答用紙が全教科返却されたで~


葵「やったぁー!赤点なし!」

涼音「わたしも!よっしゃー!」

飛鳥【あの二人にしては、よく頑張ったわね】


同じ頃、美玖・結衣

「ばんざぁ~い!ばんざぁ~い!」


順位表が張られた掲示板前に集まる女子野球部メンバー

女子部員全員が50位以内に入る快挙に

機嫌よくした倫子先生なのだ

「みなさん、よく頑張りましたね!

 これからも勉強会を頑張りましょう♪」


その日の練習開始前、倫子先生が葵に注意なのだ!


「葵ちゃん。よ~まあ、これで鈴丘東(市内随一の進学校)に

 受かると思っなぁぁですわ

 監督が部内で最下位とはな~ですのよ」

「しょぼんちゅ」


「まあ、赤点が無いだけでマシだけど、

 勉強会でビシビシ行くわよ」

「しょぼんちゅ」


「部内学年トップになるまで、は封印しようかしら」

「それだけは!ご勘弁を!!!

 お金払いますから!一回100円でどうですか?」


「地獄に落ちなさい!」

パコーン!


アヘ


さあ、夏の選手権大会に向けて練習再開なのだ!

再開やけど、試験明けなので軽めに練習して解散やで~


その日の帰り道の葵と涼音ちゃん

「なあ、葵。試験が終わって週末は練習も無いし

 日曜日に”きゅんきゅんパフェ”を食べに行こうよ」

「金渡すから一人で行ってくれ」


「お前な、やっぱり〇にたいよ~やの~」〇=die

「嘘です!お供いたします!」

「よろしい」


「ツムちゃんと茜も誘うか? 

 ツムちゃんも”またね~”って言ってたし」

涼音ちゃんに紬ちゃんを誘って欲しい葵


「ツム、この週末は予選に向けて練習だぞ」

紬ちゃんの予定を把握して葵を誘った涼音ちゃんであった


「行くよな」強制

「いえっさぁー!」


「やったぁ~きゅん♪きゅん♪ぱふぇ♪ぱふぇ♪」


【それは、きゅんきゅん乙女のイブちゃんのセリフ!

 まさか、スズも読んでるのか!?

 聞きたいけど、聞くとオレのイブちゃん推しがばれる。。。】


きゅんきゅん乙女のイブちゃん覚えてまっか?

葵が小学校の時から愛読している少女漫画雑誌“きゅんラブリー”に

掲載されていた“きゅんきゅん乙女”のイブちゃんは

葵の究極のタイプ女子なのだ!


そして、中学生になり、思春期を迎え色気づいた葵は

さすがに小学生女子向け“きゅんラブリー”や

“きゅんきゅん乙女”の単行本を買う勇気がなくて

途中から読めてないのだ!


【でも!もし、スズが”きゅんきゅん乙女”を好きなら

 持ってるかもしれぬぅぅぅぅぅぅぅっ!】

「なあ、スズ。スズの好きなマンガ、アニメは何だ?」

「そりゃ、野球漫画のM2Xに決まってんじゃん♪」


葵 撃沈!


さぁ! M2Xを覚えてまっか?

第8話で小学生の時、茜に好きなマンガ、アニメの

キャラクターを聞かれたときに、イブちゃんと言えず、

嘘で答えたのがM2Xの春音ちゃんやで~


「あ~ぁ、日曜日は地獄の一日かぁ~しょぼんちゅ」


ぱこーん!


アヘ


「日曜日1時に鈴丘駅前の東口の二菱銀行の看板の前な!」

「はい」


その日の夜、家がお隣さんの涼音ちゃんと紬ちゃんが

窓越しに女子会やで~

「ツム、東の中間はどうだった?」

「さすが進学校のテストは難しかったな。 でも、15位だったよ」


「ツムはほんと凄いね。勉強も運動も出来て、可愛いし

 欠点はその口の悪さだけかぁ~」

「嫌味か!?スズ、あんただって野球は出来るし、

 今回の中間よかったんでしょ?」


「よかったというか、39位だからね」

「でも、やれば上位に行けるって分かったじゃない」


「それにスズもなんだから、お洒落に目覚めなよ

 その分厚いメガネをやめてコンタクトにして、

 髪をおろしてさ、今の長さならボブがいんじゃね

 それとさ、せっかくを持ってるんだから

 そのサラシは野球の時だけにしなよ」

「邪魔なのよ~下は見えないし、重いし、走ると痛いし」


ただし、涼音ちゃんの本来のキャラ””に戻したらとは

言わない紬ちゃんやで~

葵の超タイプはだもんね~♪


「そー言えば、ツムは今週末、練習だよね」

「そうだけど、どうした?」

「いや別に」再確認したで~

葵と”きゅんきゅんパフェ”に行くとは言わない涼音ちゃんであった


次の日の土曜日

コンタクトを購入して、美容院に行く涼音ちゃんであった


そして、日曜日13:00!

涼音ちゃんは葵と初デート!葵は強制連行!

かみ合わない二人の恋の行方は!


鈴丘駅東口では『きなこウォール』のごとく

ひとだかりに囲まれた一人のが立っていたのだ


「可愛いすぎる」「スタイルはんぱね~」「色が白くてお人形さんみたい」

「女優かアイドルだよな」「鈴丘のどこにあんな美人がいたんだ」

「長くて細くて白い脚にあのミニスカート最高♪」


「ムツミちゃんの若い頃にそっくりなのだ♡」

 ↑ 美人、可愛い子のいるところに津旅あり♪

「成敗!」


~つづく~

さあ、デート?強制連行?

どーなる!?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る