ヨウ素液ごはん沸騰石を添えて

「じゃぁ米粒にヨウ素液かけるね〜!」


[理香は米粒にヨウ素液をかけた]

[おや?米粒の様子が…]

[やった!米粒はこい青むらさき色になった!]



「おぉ〜!!!素晴らすぃ〜!!!何という輝き!ただの米粒がこんなにおもしろい化学反応を起こすなんて!やはり化学の世界はワンダーランドだッ!!!」


「…そうか。よかったね。」

「ってかさ、理香。思ったんだけどさ。」


「何?」
















「ヨウ素液がかかった米粒、美味しそうじゃない?」




「へ?」



「いや!?なんかさ、赤ジソのあのなんかそういうのかけた感じの色で美味しそうだな〜って?思っただけ(?)だからさ!」



「はぁぁぁぁぁぁっ!!!あなたはヨウ素液かけた米粒をそんな赤ジソと同じにするわけ???」


「あ〜。ごめんごめ〜〜ん〜!」



「はいじゃぁ最後の実験!トウモロコシにもヨウ素液ぶっかけるよ!」



「と、その前に。。。」


「どうした?花鈴?」



「実は私、ごはん持ってきてるんだよね。」



「え?白米???」


「そう。白米。だからさ、ヨウ素液かけようよ。」


「???」


「なんか変なこと言った?」


「あんた狂人すぎん?」



「まぁヨウ素液かけよ。」



「ああああああああああああああああ!!!」



茶碗一杯分の白米に、ヨウ素液が、かかる!


悪魔のように!


食品ロスとかそんなこと考えずに!


かかる!


米にかかる!


ヨウ素液が!



「わぁ!やっぱり美味しそう!」


「…やりやがったなァァァァァァァァァァ!あのね、大体、何でごはん持ってきてたのかなァァァァァァァァァァ???というかそれにヨウ素液ぶっかけるのも異常だぞ???米を作った農家様に謝れ!農協に謝れ!スーパーに謝れ!炊飯器に謝れ!そしてヨウ素液に謝れェェェェェ!!!!」


[理香は怒りによって自我を失っているようだ]

[さすが化学オタク]



「ん〜でも食べられなくなっちゃったし。他のものとかも盛るか。薬品丼にしよう!いいと思うでしょ!理香!」


[理香は自我を失っている]


「ウギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」


「理香がおかしくなってるし、この薬品とかのせちゃお。」


[花鈴は沸騰石を手に取った]


「沸騰石(?)なんだそれ?」

「まぁいっか。沸騰石、ON!」



こうして、「ヨウ素液ごはん沸騰石を添えて」が完成したのでした。



めでたしめでたし。











THE END!!!

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ヨウ素液ごはん沸騰石を添えて 藍空スピカ@FNW&NEON @_Lapis-Lazuli

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