神様っているのかな

なんとなく、僕の住む世界よりももっと上。距離なんかじゃ言い表せないくらい離れた場所から僕を監視してる人がいて、ひょっとしたらその人が僕を作ったんじゃないかと思ってた。

僕は幼いときから自分以外の人間が本当に存在しているのかわからなかった。人間というか、世界そのものを。僕の周りだけが今までそうであったかのように今までそうであったかのように 動いていて、僕が認識できないところでは時が止まったように何も動いていないか、無の世界が広がっているだけ。僕の周りだけ世界が形成されているんじゃないかと思ってた。

もっと上の存在-それが神様だとするならば、神様はどうしてこの世界と僕を作ったのか。こんなちっぽけで何か大きなことをするでもない矮小な存在を作り出してまでしたいことは何か。

ここまで来ると思考が現実に戻ってくる。おそらく暇つぶしか、何も理由はないか。もし神様がいたとして、僕なんかを作るわけがない。だから神様はいない。自分の考えていたことがバカバカしくなっていつもの日常へと脳のチャンネルがシフトしていく。そうして何日か空いて、またこの思考に陥るということを繰り返していた。

今でもたまに考える時があるけど、昔よりも現実へ引き戻されるのが早い。それが大人になって現実を、社会を、世界を知ってしまった所為なのか、神様がこれ以上考えさせないように僕の思考を変えているのか。

どちらか分からない。