第18話 乱入⑤私の場合は・・
由紀恵「知っていると思うけど貴方の事が大好きよ」
祐介「・・唐突に言われても心あたりは無いよ。それにあまり良い思いでも浮かばないな」
由紀恵「そのどれもこれもが、思春期特有で成されたものだと思わない?私はいつだって貴方に会うたびに劣等感を大きくしていたわ」
祐介「そのコンプレックスと思春期が、同じ土俵には立つとは思えないけど。羞恥心と嫌悪は二次や三次に籠城する別世界じゃないかな?」
由紀恵「劣等感と敬愛は従兄妹ほどに近い関係なのよ。従兄妹同士の関係なら法に阻害される事はないもの」
祐介「一番肝心な親の許しは貰えないんじゃないか?由紀恵の両親からは好まれてる感じは受けないのと、椅子取り合戦は今も激化している所だからな」
由紀恵「私達が丸く収まれば、ゆったりとしたソファーに一緒に座れるのよ?」
祐介「それは仲良く共稼ぎするつもりがあると」
由紀恵「・・それは早計ではないかしら。今は知識者を集めて活用する形では足下が疎かになるわ。自分自身が対応出来る最低限の知識を習得して置く時代なのよ」
祐介「待てる場所を確保して置かないといけないから、そっちの場所取りをしておこうと思ってる」
由紀恵「それも任せられるから、今の私が優先するのは貴方だけ。私も貴方のハーレムに混ぜなさいな」
祐介「混ぜるな危険が目の前に来た感じだ」
由紀恵「別に混ぜる必要は無いわ。貴方の都合に合わせる気持ちもあるから。忘れない程度に愛して欲しいの。夜番の参加は必須よ」
祐介「・・そこに俺の保身はあるのかな?身が持ちそうに無いんだけど」
由紀恵「問題無いんじゃないかしら。こんなに医学が進んでいるのよ、義務や義理の時代はとっくに滅びていると思う」
祐介「腰痛問題が解決したとは聞いてないけど?」
由紀恵「そこは医療従事者等がしがみついてる利権のせいね。医療ほど利権の巣窟だから。私達の子が生まれたら、一番に他の病院で遺伝子の検査をしなきゃ。他人の子を押し付けるとか、遣りそうじゃない」
祐介「否定出来ない事案な気がする」
世の中の禁忌に触れそうだが、種族の血を薄めない文化も続いてる場所がある。多婦からは避けれない祐介は、彼女の事も一考に残す事とを決めるのだった。
放課後課学外クラ!?ミニミニ 飛友翔(ヒヨイ) @hiyoi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。放課後課学外クラ!?ミニミニの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます