第5話 家庭教師が来た ①

刹那「何時に行くつもりなの?」

祐介「まだ決めてはないよ。でも結愛がその気でいるから行く事になると思うけど」

結愛「行きマッスル!いつまでもお出掛け出来ないのはおかしいし、それじゃあつまらないもん」

刹那「そこは保護者の同伴は致し方ないと思うけど。ご両親とご一緒のお出掛けではダメなの?」


結愛「それはダメ、まずお父さんが長い休みを取らないから話しにならないの」

祐介「こうゆう事でと、しっかりした説明をすれば答えてくれるんじゃないか?今年のクリスマスに結愛に着て貰う服を買うのは喜んで賛成していたよ」

結愛「そこはコミュ障を抉らせてそうだけど、今はアウトドアな展開が出来ない問題の対処だもの。それに話しが進まないもう一つの理由がお母さんもお出掛けに成らないわ」

祐介「お母さんは買い物が好きかも知れないな。お使いは頼まれないけど一緒の買い物には誘われるから」


結愛「それはお兄ちゃんと一緒にお出掛けしたいだけで、お父さんと一緒にお出掛けはしないの。あの人自分の夫を嫌がり過ぎ」

刹那「そうですか。ご両親の保護者なしでの外泊はとても厳しい条件ですね」

結愛「お祖母さまからの許可は貰っているの。勿論その時の同行者は必要になるけどこちらの指名が無ければご用意下さるから問題は日程なの」

祐介「その問題はかなり厳しいだろうね」


刹那「学校での修学旅行を欠席としている所で、その場所へ行こうというモノですものね」

祐介「その期間中に同じ場所に行く事に成るけど、他の日に休む事になるのはちょっと困るから」

刹那「この修学旅行のご予定を見たところ、各日ともに同じ様なお寺・神社ばかりを回って来ますから、そこの勘違いでばったり遭遇は有りそうですよね」

結愛「お願いしておくね。日が迫ってからの臨時雇いに案内されたら、その後でお兄ちゃんが学校に行けない恥ずかしい目に逢っても困るもの」

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